クレジットカードを使っていない時間帯に「残高不足で決済できなかった」という通知が届いた場合、それはカード不正利用の未遂である可能性があります。たとえ実際の被害がなかったとしても、対策を怠ると深刻な被害につながることもあります。
不審な利用通知が届いたときにまず確認すべきこと
まずはカード会社の公式アプリやWEB明細で、その通知の詳細を確認しましょう。利用日時、店舗名、金額などに身に覚えがない場合は、不正利用を疑うべきです。
また、「残高不足で利用できなかった」という記載があっても、決済が試みられたという事実は変わりません。攻撃者がカード番号を使って決済を試している段階と考えられます。
カード会社に連絡すべき理由とその際の伝え方
少しでも疑わしい通知があった場合は、必ずカード会社へ連絡しましょう。オペレーターには「この通知に心当たりがない」「決済を試みた覚えはない」と伝えてください。
カード会社は利用履歴を確認し、必要に応じてカードの停止や再発行の手続きを行ってくれます。また、不正利用の被害が出ていた場合には、補償手続きに進むことになります。
不正利用未遂のよくあるパターンと実例
過去には「海外の音楽配信サービス」「ネット通販サイト」「有料アプリ」などを装い、数百円〜数千円の決済が試みられた事例があります。特に深夜〜早朝に発生することが多く、ユーザーが気づきにくいタイミングが狙われます。
たとえば「03:25にPayPal経由で980円の決済が失敗」といった通知が届いた例では、後日カード番号が不正に流出していたことが判明しました。
カードの不正利用を防ぐためにできること
- カード利用通知メール・アプリ通知は必ず有効にしておく
- 普段使わないネットショップや海外サイトではカード情報を保存しない
- フィッシングメールやSMSに注意し、ログイン情報を安易に入力しない
- セキュリティコードの入力を求めるサイトでも、偽サイトでないか常に確認
さらに、不正検知システムが自動で止めてくれる場合もありますが、それに頼りすぎるのは危険です。
まとめ:被害がなくても即行動を
カードの不正利用は、未遂であっても見逃さずに早めの対応が重要です。小さなサインが、大きな被害を未然に防ぐヒントになります。
「身に覚えがない通知=すぐ連絡」が鉄則です。少しでも不安を感じたら、迷わずカード会社へ相談しましょう。
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