社会人としてキャリアをスタートし、5年間で750万円の貯金を目指すのは果たして現実的なのでしょうか?今回は、手取り収入・支出・ボーナスをベースに、貯蓄可能額をシミュレーションし、達成の可能性と家計改善のポイントについて詳しく解説します。
収支から見る5年間の貯蓄シミュレーション
仮に月の手取りが24万円、毎月の貯金額が7.5万円だとすると、年間で90万円、5年間で450万円が貯まる計算になります。
さらに、ボーナスが年4ヶ月分として、1年あたり約96万円(24万円×4ヶ月)、5年で480万円。ただし、ボーナスは全額貯金に回せる前提です。
この場合の合計貯蓄額は450万円+480万円=930万円。つまり、750万円の貯金目標は十分に達成可能です。
見落としがちな支出や変動費に注意
ただし、計算上の貯金額はあくまで“支出が想定どおりに収まった場合”の話です。以下のような変動要素があると、貯金額は目減りする可能性があります。
- 突発的な出費(引っ越し、冠婚葬祭、家電の買い替えなど)
- 生活費の上振れ(物価高騰、外食・交際費の増加など)
- ボーナスの変動(業績や転職等で支給額が変わる)
こうしたリスクを考慮すると、あらかじめ年間10〜20万円程度の予備費を確保しておくのが現実的です。
生活費の最適化でさらなる貯蓄アップ
毎月の支出項目を見ると、特に削減可能性があるのは「生活費6万円」と「趣味・勉強代3万円」です。具体的な見直し例は以下の通りです。
- 食費を月3万〜4万円に抑える工夫(自炊、ふるさと納税の活用)
- サブスクやジム代の見直し
- 本や教材は図書館・中古で購入
生活の質を落とさず、満足感を維持しながら節約できるかが鍵です。
ボーナスをどう活かすかが運命の分かれ道
多くの人が陥りがちなのが「ボーナスで散財してしまう」パターンです。ボーナスの活用においては次のルールを決めておくとよいでしょう。
- 全体の80%以上は先取り貯金または投資へ
- 残りの20%は自己投資やご褒美に
たとえば、年間ボーナス96万円なら、約77万円を貯金・投資、約19万円を趣味や旅行に充てるという具合です。
将来を見据えた投資も視野に入れる
ただ「貯金」するだけでなく、NISAやiDeCoなどを活用した長期的な資産形成も視野に入れましょう。特に物価上昇が続く中、現金だけの貯金は価値が目減りするリスクがあります。
5年間の目標を“貯める”だけでなく、“増やす”戦略に変えることも選択肢です。
まとめ:目標は十分達成可能、あとは仕組み化と継続
社会人5年で750万円の貯金は、十分に現実的な目標です。ただし、月々の支出管理とボーナスの扱い方によって大きく結果は左右されます。
重要なのは「収支のバランスを仕組み化し、習慣にする」こと。ライフスタイルの変化に応じて柔軟に計画を見直しながら、コツコツと積み重ねることが成功への最短ルートです。
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