国際送金サービスのWise(旧TransferWise)は、手数料が安く送金スピードも早いため、多くの海外在住者に利用されています。特にオーストラリアから日本への送金でWiseを使う方は多いですが、送金元の入金手段や名義の違いによる注意点について不安を感じる方も多いのではないでしょうか。本記事では、Wiseのオーストラリア→日本送金における入金手段の違いや、PayIDや銀行振込を使って第三者が入金できるのかについて解説します。
Wiseでの送金手順と入金方法の違い
Wiseで送金する際、まずは自分のWiseアカウントから送金手続きを行います。このとき、送金元となるオーストラリアドルの入金方法を選択します。主な選択肢は以下の通りです。
- PayID(インスタント入金)
- 銀行振込(銀行からの通常送金)
- Apple Pay(iPhoneユーザー限定)
- デビットカード/クレジットカード
それぞれの方法により、Wiseへの反映時間や手数料が異なります。PayIDは最も即時反映されやすい方法で、銀行振込は数時間〜1営業日かかる場合もあります。
PayIDや銀行振込は第三者名義でも入金できる?
Wiseは通常、送金者(Wiseアカウント名義人)と入金元の名義が一致している必要があります。これはマネーロンダリング対策の一環として設けられているルールです。そのため、たとえ入金情報が正しくても、第三者(友人など)の名義で入金が行われた場合、Wise側で自動的に返金処理が行われる可能性があります。
たとえば、あなたのWiseアカウントに対して、友人が自分の銀行口座からPayIDを使って入金した場合、Wiseが名義不一致と判断し、入金が拒否されたり遅延することがあります。
実際のケース:第三者がPayIDから入金した例
オーストラリア在住のAさんは、自分のWiseアカウントから日本に送金しようとしましたが、自身の口座に資金がなかったため、友人Bにオーストラリアドルを渡して代わりに入金してもらいました。友人Bは自身の銀行口座からAさんのWise指定PayIDに送金を実行。
このケースでは、入金は一時的に保留状態となり、Wiseから「名義不一致により処理が進まない」との連絡が入り、返金手続きが開始されました。最終的にAさんは自分の口座から再度入金し直す必要がありました。
どうしても第三者に入金をお願いしたい場合の対応策
原則としてWiseは本人名義からの入金を求めていますが、どうしても第三者の入金を使いたい場合は、以下の対応が考えられます。
- Wiseサポートに事前に事情を連絡し、第三者名義の入金について相談する
- 友人にWiseアカウントを作ってもらい、そのアカウントから送金を実行してもらう(直接日本の受取人に送金)
- 友人から一度自分の銀行口座に送金してもらい、自分名義でWiseに入金する
いずれにせよ、Wiseの送金ポリシーに反しないよう注意が必要です。
Wise送金時の注意点まとめ
Wiseは非常に便利な送金手段ですが、本人名義による入金が基本である点は理解しておきましょう。PayIDや銀行振込を使う場合も、自分の銀行口座から送金するのがもっともスムーズです。
第三者の口座からの入金を行うと、送金が止まる、返金される、サポートとのやり取りが必要になるなど、手間やトラブルの原因となる可能性があります。
まとめ:Wiseでの送金は原則本人名義での入金が必要
Wiseを使った国際送金は便利ですが、入金手段には細かなルールがあります。PayIDや銀行振込で第三者から入金してもらうことは、原則として認められていません。トラブルを避けるためには、自分名義の口座からの入金を行いましょう。
どうしても他人に送金をお願いしたい場合は、Wiseのサポートへ事前に相談し、ルールを確認することが大切です。
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