海外でのお金の使い方は、クレジットカードかデビットカードかで悩む方も多いでしょう。特に為替レートや事務手数料がかかるとなれば、少しの差が大きな違いになります。この記事では、三菱UFJ銀行のVisaカードを例に、クレジットカードとデビットカードの海外利用における費用面の違いを解説します。
三菱UFJ銀行Visaカードの海外利用手数料とは
三菱UFJ銀行のVisaブランドのカードを海外で利用する際には、為替レートに加え3.85%(税込)の海外事務手数料が加算されます。この手数料は、現地通貨を円に換算する際に自動的に上乗せされます。
たとえば、1ドル=150円で100ドルを利用した場合、150円×100ドル=15,000円に対して3.85%の手数料が加わり、15,578円になります。ATMで引き出す場合はさらに利用料(たとえば100円)も加算され、合計15,678円となります。
クレジットカードとデビットカードの主な違い
クレジットカードは利用時に即時の引き落としが行われず、後日一括または分割払いになります。支払いまでにタイムラグがあるため、リボ払いや分割払いにすれば利息が発生します。
一方、デビットカードは利用と同時に口座から引き落とされるため、利息がかかることはありません。したがって、「損をしたくない」という視点ではデビットカードの方が安心できる選択と言えるでしょう。
実際にどちらが得なのか?比較シミュレーション
項目 | クレジットカード | デビットカード |
---|---|---|
為替レート | 150円 | 150円 |
海外事務手数料 | 3.85% | 3.85% |
利息 | あり(支払方法による) | なし |
即時引き落とし | × | 〇 |
このように、コスト構造は似ていますが、利息の有無が最も大きな違いです。1回払いなら実質的な差は少ないかもしれませんが、リボ払いや分割払いを選ぶ場合は、結果として支払総額が高くなりやすいです。
利用シーン別に考えるおすすめの選択
● 短期の海外旅行:安全性・利便性を重視してクレジットカードを1枚は持参。ただし、使い過ぎに注意。
● 留学・長期滞在:支出管理がしやすいデビットカードが有効。現金感覚で利用できます。
● ATMでの現地通貨引き出し:クレジットカードのキャッシングよりも、デビットカードでの引き出しの方が手数料が明確で安心なケースもあります。
まとめ:自分の利用スタイルに合わせて使い分けを
海外でのカード利用は、手数料や利便性、そして支払いのタイミングによって「お得さ」が変わります。特に利息を避けたい場合や即時決済を望むなら、デビットカードの方がコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。
ただし、万一のトラブル時にはクレジットカードの補償制度が手厚いこともあるため、両方のカードを使い分けるのがベストな方法です。
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