国民健康保険の納付方法として便利な「口座振替」ですが、毎年6月ごろに届く新年度の納付通知書を見ると「再申請が必要?」と不安になる方も多いようです。本記事では、昨年度からの継続利用ができるのか、再手続きが必要になるケース、確認方法についてわかりやすく解説します。
口座振替は基本的に自動継続される仕組み
国民健康保険の口座振替は、多くの自治体で「一度手続きすれば、特に変更がなければ翌年度以降も自動継続される」運用となっています。
前年に正常に引き落としされていた場合、原則は再申請不要で、今年度分も同じ口座から引き落としがされるよう設定されているのが一般的です。
通知書に「振替案内」が記載されているかを確認
通知書の中に「振替開始日」や「口座振替の方は何もしないでください」などの文言があれば、継続が前提とされています。
一方で「振替登録がされていない方へ」「納付書同封」などの記載がある場合は、手続きが必要な可能性が高いです。必ず通知書全体を丁寧に確認しましょう。
再申請が必要になるケースとは
- 前年に口座振替で引き落としが失敗していた(残高不足など)
- 口座を変更した、または解約した
- 市区町村を転出・転入した(自治体ごとに振替設定が異なるため)
- 前年が一時的な登録(1年限り)だったという運用の自治体
このようなケースに該当すると、自動継続されないため、新たな振替依頼書の提出が必要です。
実際に放置してしまうとどうなるか
振替が設定されていないのに放置してしまうと、口座からの引き落としが行われず、支払いが滞納扱いになる可能性があります。
延滞金が発生することもあるため、「引き落とされていると思っていたら滞納していた」という事態を避けるには、6月〜7月に最初の引落日があるか確認することが大切です。
口座振替の設定状況を確認する方法
もっとも確実なのは自治体の保険年金課に問い合わせることです。多くの市区町村では電話・窓口で照会可能です。
また、銀行の口座情報に「○月○日に自治体名で引落予定」と明記されていれば、設定済みと考えられます。ただし、これは金融機関によって確認方法が異なります。
まとめ:通知書が届いたらまず振替継続かチェックを
国民健康保険の口座振替は基本的に自動継続されますが、通知書の内容や前年の状況によっては再手続きが必要になることもあります。
新年度の保険料通知が届いたら、納付方法の欄に「振替継続」の記載があるか確認し、不明な点は早めに自治体へ問い合わせましょう。安心して引落を迎えるための準備が大切です。
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