高校生が海外研修に参加する際、現金以外の支払い手段としてどんなカードやサービスを選ぶべきか、保護者にとっても悩ましい問題です。この記事では、学校から案内されることの多い「かぞくのおさいふ」や、Appleウォレット対応のクレカ、他のプリペイドカードなどを比較しつつ、安全かつ便利な選択肢を紹介します。
「かぞくのおさいふ」とは?メリットとデメリット
三井住友カードが提供する「かぞくのおさいふ」は、保護者がスマホアプリで子ども用のVisaプリペイドカードを管理できるサービスです。高校生でも持てるため、学校行事で推奨されることが増えています。
メリット:アプリで残高管理やチャージが簡単/Visa加盟店で使える/紛失しても停止が可能
デメリット:海外利用時は為替レートに加え最大3.0%の手数料/デザインがやや子供向け/Apple Payに未対応
Appleウォレット対応のクレジットカードを使うという選択肢
iPhoneを持っている高校生なら、Apple Payに登録して海外で非接触決済を使いたいと思うかもしれません。ただし、未成年がクレジットカードを単独で保有することはできないため、家族カードまたは保護者連携型のデビットカードを使う必要があります。
たとえば、三井住友銀行のVisaデビットや楽天銀行デビットカード(JCB/Visa)は、Apple Payや海外利用にも対応しており、海外研修でも活用可能です。
プリペイドカードやデビットカードの他の選択肢
「かぞくのおさいふ」以外にも、高校生が使える海外対応カードは増えています。以下に代表例を紹介します。
カード名 | 特徴 | 手数料 |
---|---|---|
マネパカード | 外貨チャージ型プリペイド/Visa加盟店可 | 為替コストは安め |
ソニー銀行Visaデビット | 13歳以上OK/Apple Pay対応 | 1.79%前後 |
LINE Payカード(Visa) | LINE連携/海外決済対応 | 通常2.0% |
これらの中には、Appleウォレットに登録できるカードもあるため、スマートフォンでの支払いにもスムーズに対応できます。
渡航前に準備しておくべきポイント
海外研修の期間が1〜2週間程度であれば、カードは「使い過ぎを防げる」「チャージ型」のものがおすすめです。出発前に以下を確認しておきましょう。
- 海外対応かどうか(Visa/Mastercardで確認)
- 1日または1回あたりの利用限度額
- 紛失・盗難時のサポート体制
- アプリや保護者からの管理機能の有無
また、現金とキャッシュレスの比率は「現金3割、カード7割」程度を目安にしておくとバランスが取れます。
実際の利用者の体験談:使いやすかったカードとは?
過去に高校生の海外研修を経験した家庭では、ソニー銀行Visaデビットやマネパカードが「チャージ式で安心」「為替手数料が比較的安い」と好評でした。
一方で、「かぞくのおさいふ」を利用した家庭では「残高不足時に即チャージできて便利だった」との声もありましたが、Apple Payに対応していない点が不便という声もあります。
まとめ:子どもに合ったカード選びで安全・快適な海外研修を
高校生の海外研修に持たせるカードは、セキュリティ性・使いやすさ・管理しやすさを軸に選ぶことが重要です。
- 「かぞくのおさいふ」は手軽で安全性が高いが手数料に注意
- Appleウォレット対応カードでよりスマートに管理可能
- プリペイド・デビット型なら使いすぎの心配も少ない
海外でのキャッシュレス支払いはますます一般的になっており、現地通貨を持ち歩かずに済む安心感も大きな利点です。目的や使い方に応じて、最適なカードを検討してみてください。
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