貯金をする上で「どこに預ければ一番利息が高くつくか」は、多くの人が気になるポイントです。特に近年は金利が徐々に動き出しており、銀行選びによって得られる利息に差が出てきています。今回は「ろうきん」と「住信SBIネット銀行」を中心に、金利面での比較や、目的別口座の活用法をわかりやすく解説します。
ろうきんの特徴と金利の現状
ろうきん(労働金庫)は労働者のための金融機関で、安心感がある一方、一般的に預金金利はやや低めの傾向があります。2025年6月現在、普通預金の金利は年0.001%程度、定期預金でも年0.01〜0.05%にとどまるケースが多いです。
ただし、給与振込や公共料金の引き落としなどを組み合わせることで、若干の優遇金利が適用されるプランも存在します。地域によってはキャンペーン金利を実施していることもあるため、利用中のろうきんのWebサイトでの確認は必須です。
住信SBIネット銀行の金利とスマプロランク制度
住信SBIネット銀行はネットバンクの中でも金利面において有利な条件を提供しており、特に「スマートプログラム(スマプロ)」による優遇が特徴的です。普通預金金利は年0.001%がベースですが、SBI証券と連携する「SBIハイブリッド預金」なら、年0.01%程度になります。
さらに、定期預金や目的別口座、キャンペーン金利を活用すると、年0.1%前後の金利が期待できる場面もあります。たとえば2025年春には、半年定期で年0.2%のキャンペーンが行われていました。
目的別口座のメリットと使い方
住信SBIネット銀行には「目的別口座」があり、最大5つまで開設可能です。これは旅行費や家電購入資金、教育資金など、用途ごとにお金を分けて管理できる機能で、メイン口座と同じ金利が適用されます。
例えば、「家族旅行用」「車の買い替え用」といった目的別に口座を作れば、心理的にも使い分けが明確になり、無駄遣いを防げます。目標金額や達成予定日を設定できるのも、計画的な貯金を後押ししてくれます。
金利以外で注目すべきポイント
単純な金利だけでなく、手数料やATMの利便性、アプリの使いやすさなども銀行選びでは重要です。ろうきんは地域密着型で対面相談がしやすく、住信SBIネット銀行はネット完結型で24時間取引が可能といった違いがあります。
また、住信SBIネット銀行では他行宛の振込手数料無料回数が、口座の利用状況(スマプロランク)によって変動します。これにより、月に数回他の銀行に資金を移す場合でも手数料がかからないのは大きなメリットです。
具体例:10万円を1年間預けた場合の利息比較
実際に10万円を1年間預けた場合の利息を比較してみましょう。年利0.001%の場合は利息がわずか1円、0.1%なら100円、0.2%なら200円になります。定期預金やキャンペーンを活用すれば、年数が長くなるほどその差も広がります。
たとえば、住信SBIネット銀行の0.2%定期を1年間利用した場合、税引後でも159円程度の利息が得られます。これは、ろうきんの通常金利の数十倍にあたります。
まとめ:目的とライフスタイルに合った銀行選びを
金利面では、住信SBIネット銀行の方が有利な条件を提供しています。特に目的別口座やキャンペーン金利を活用すれば、ろうきんよりも効率よく貯金を増やせる可能性があります。
ただし、使いやすさや信頼性、相談のしやすさを重視する場合は、ろうきんにも大きなメリットがあります。自身のライフスタイルに合わせて、最適な預け先を選ぶことが大切です。
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