共働きや片働きに関わらず、夫婦のお小遣いの金額設定は家計の安定に直結する大事なテーマです。特に支出を抑えたい場合や、自由に使っていた状況からお小遣い制へ移行する際は、ルールをどう設定するかで満足度が大きく変わります。この記事では、夫婦の手取り収入をベースにしたお小遣いの決め方や、実際に行われている分配方法について詳しく紹介します。
お小遣いの目安は「手取りの10％」が基本
よくある目安として「手取りの10％」というルールがあります。これは収入に応じた支出をすることで、家計に無理のない範囲で自由なお金を使う仕組みです。ただしこの10％が「個別の手取り」なのか「世帯合算の手取り」なのかは、家庭の事情によって異なります。
共働きで同程度の収入であれば、それぞれの手取り10％で公平です。一方で、育児や家事を担うパートナーの収入が少ない場合、同じ10％ルールでは実質的に不公平になることも。その場合は合算の手取りから10％を夫婦で等分、もしくは話し合いでバランスを取る工夫が必要です。
実例で見る！夫婦のお小遣いの分け方
たとえば世帯手取り月収が40万円であれば、お小遣いの合計は4万円。この4万円を夫婦で2万円ずつにするケースもあれば、片方の負担（育児・家事の比率など）を考慮して3万円：1万円にする例もあります。
また、ある家庭では「生活費口座から出るのは共通支出のみ」とし、それ以外は各自のお小遣いから出すスタイルにしています。例えばコンビニでの買い物、ランチ代、美容院などはお小遣いから払うというルールにすることで、支出管理がしやすくなります。
共働き・片働きそれぞれの考え方
共働きの場合は、双方の収入に応じてお小遣いを設定するのが一般的です。例えば手取りが30万円の夫と15万円の妻であれば、夫3万円、妻1.5万円など。ただし、このままでは自由度に差が出すぎるため、家庭によっては差を埋めるための補填制度を設けていることもあります。
片働き・一方が育児休業中の場合は、共通の生活費口座から平等にお小遣いを設定する家庭が多く、「貢献度＝収入」という考え方ではなく、家庭の役割分担として扱います。このようなバランス感覚が、ストレスの少ない家計運営に役立ちます。
お小遣いを効果的に管理するポイント
- 使い道ルールを決める：昼食代や趣味代はお小遣いから、生活必需品は共通口座から、など明確にする
- 使い切り制度：お小遣いは翌月に繰り越さないことで、計画的に使う意識がつく
- 家計アプリを活用：夫婦で支出状況を可視化できるようにし、透明性を確保する
また、ボーナス時には「特別お小遣い」として普段より多めに渡すことで、年単位で見たバランスも取りやすくなります。
ストレスの少ない家計管理のために
お小遣いの金額だけでなく、「どう使うか」「何に使っていいか」のルールを夫婦で共有することが大切です。使いたい放題からの移行は最初こそ抵抗がありますが、節約意識が高まり、結果として自由に使えるお金が増えることも。
また、お小遣いに関する不満や意見は定期的に話し合い、必要に応じてルールを見直すことも健全な家計管理の一部です。
まとめ：夫婦のライフスタイルに合わせた柔軟な設定を
お小遣い制は「公平」と「納得感」のバランスが重要です。手取りの10％を目安にしつつも、世帯の状況や家庭内の役割分担を考慮し、柔軟に設定することがストレスのない支出管理につながります。
夫婦でルールを話し合い、共有することで、お金に関する無用な摩擦を減らし、健全な家計運営が実現できるでしょう。
コメント