シングルマザー(または父子)で非正規から扶養入りを考えるなら知っておきたい社会保険と扶養の落とし穴

社会保険

社会人の子どもが2人いるシングル家庭で、非正規(フルタイムパート)から扶養入りや労働時間の見直しを検討している方に向け、社会保険の仕組みや扶養要件をわかりやすく解説します。

扶養認定は“次年度”から適用される仕組み

扶養に入るには年間収入が130万円未満であることが条件ですが、これはあくまで「その年の収入」で認定されるものではありません。

社会保険上の扶養認定は通常、翌年の「4月以降」の保険料から適用されます。つまり、今年の収入が130万円以下でも、その説明は来年度の扶養対応ということになります。

130万円をわずかに超えるとどうなる?

仮に来月分+αで130万円を1円でも超えた場合、その年分は扶養要件を満たさなくなるため、翌年4月以降は扶養資格がなくなります。

ただし、年の途中でも「月単位での変動」による影響は小さく、あくまで翌年度の給与から影響を受けます。

低収入なら扶養に入らず自分で社会保険を払う方が得?

時給×8h×22日で月18万円、年収換算で200万円前後になる場合、自分で社会保険料を支払っていた方が、保険・年金・医療面で得になるケースもあります。

特に年収が130~150万円の場合、扶養に入るよりも自己負担で払った方が将来の年金受給額や国民健康保険の軽減措置で得するケースもあります。

扶養入りと社会保険加入のメリット・デメリット比較

比較項目 扶養入り 社会保険加入
保険料負担 ほぼ自己負担なし 毎月負担あり
将来の年金受給 自身の納付実績なし 納付実績あり
医療保障 家族枠で加入 自身で加入し保障あり

ポイント:非課税世帯を維持するためには年収が条件。扶養と社会保険加入、どちらが自分に合うか家計と将来設計で検討しましょう。

実例で考える判断モデル

例1:年間収入130万円未満 → 扶養に入り、保険料負担ゼロ・年金未納となる。

例2:年間収入150万円 → 扶養からは外れるが、社会保険料を支払って年金実績を得つつ各種給付を受けられる。

まとめ:年収ラインとライフプランを基に賢く選択を

扶養入りは即効性があり保険料負担が軽くなりますが、将来の年金や医療保障を犠牲にする可能性があります。

130万円ギリギリでの調整や来年度からの扶養入りをご検討の場合は、年収をしっかり見積もりつつ、ライフプランに合わせた選択が重要です。

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