消費者金融やカードローンを複数社から借りていると、毎月の返済スケジュールや金利負担が重く感じられる方も多いのではないでしょうか。そんなときに検討されるのが「借り換えローン」や「おまとめローン」です。本記事では、その基本的な仕組みやメリット・デメリット、注意点をわかりやすく解説します。
おまとめローンとは?仕組みをやさしく解説
おまとめローンとは、複数社からの借入を一つのローンにまとめて借り換えることを指します。たとえば5社から合計100万円(各社20万円ずつ)借りている場合、新たな金融機関から100万円を借り、そのお金で既存の5社への借金を一括返済する、という流れになります。
新たに借りたローン一本だけを返済していくため、管理がしやすく、金利が下がる可能性もあります。
借り換えとおまとめローンの違い
「借り換えローン」と「おまとめローン」は似ているようで微妙に異なります。借り換えは、既存の一つの借入をより良い条件のローンに変更すること。一方で、おまとめローンは複数の借入を一本化する手続きです。
つまり、おまとめローンは「複数→1」、借り換えは「1→別の1」という整理の仕方ができます。
実際のおまとめローンの流れ
以下のようなステップで進みます。
- ① 新たなローン会社に「おまとめローン」を申し込む
- ② 審査が通れば、新ローンで一括借入
- ③ その資金を使って、既存の複数の借入を返済
- ④ 以後は新ローン1社への返済に一本化
たとえばA社・B社・C社・D社・E社に各20万円の借入があり、F社から100万円を借りた場合、A~E社への返済が終了し、以降はF社のみの返済になります。
おまとめローンのメリット
おまとめローンの主な利点は以下の通りです。
- 金利が下がる可能性がある(特に消費者金融→銀行系の場合)
- 返済日や金額の管理が楽になる
- 毎月の返済額を抑えられるケースもある
実際に、年18%のローンを3社から借りていた人が、年10%のおまとめローンに切り替え、総返済額が大きく下がったという例もあります。
注意すべきデメリットと落とし穴
ただし、メリットばかりではありません。注意点もあります。
- 新たなローンの審査がある(信用情報が重視される)
- 返済期間が延びると、トータルの支払い額が増える可能性
- おまとめ後にまた借入を繰り返すと「多重債務の再発」につながる
完済する意思と計画がないと、おまとめが逆効果になる恐れもあります。
どんな人に向いている?
以下のような方にはおまとめローンが有効です。
- ・複数の借入先があり、毎月の管理に困っている
- ・金利負担が大きく、少しでも減らしたい
- ・計画的に完済したい意志がある
一方、返済計画が曖昧な方や、新たな借入の誘惑に弱い方は慎重な検討が必要です。
まとめ:おまとめローンは計画的に使えば有効な手段
おまとめローンは、複数の借入を一本にまとめることで返済管理を簡単にし、金利を下げるチャンスもある有効な手段です。ただし、安易に申し込むと返済期間の長期化や返済額の増加につながることもあるため、事前に総返済額や利息負担の比較をしっかり行いましょう。
自身の返済状況を客観的に見直す良いきっかけにもなります。信頼できる金融機関に相談し、無理のない返済計画を立てましょう。
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