Apple Gift CardでチャージしたAppleアカウント残高を使ってApple Pay決済を行おうとした際に、うまく支払いができずに困るケースがあります。特に「カードを追加してください」と表示されたり、決済が途中で止まってしまうトラブルに直面するユーザーは少なくありません。本記事では、Apple PayとAppleギフトカードに関するよくある誤解と、正しい対処法を具体的に解説します。
Appleギフトカードの残高とApple Payの関係
Apple Gift Cardの残高は、Apple IDにチャージされる「Appleアカウント残高」として管理されます。この残高は、App Store、Apple Music、iCloud、Apple公式ストア(オンライン)での支払いに使用可能です。
しかし、Apple PayでのWeb決済にこの残高は使用できないという制限があります。Apple Payで利用されるのはあくまでウォレットに追加したクレジットカードやデビットカードなどの「物理カード情報」であり、Appleアカウントの残高とは別物です。
「カードを追加してください」のエラーが出る理由
SafariでApple Payボタンをタップ後、Touch IDの画面が一瞬で消え「カードを追加してください」と表示されるのは、以下の理由が考えられます:
- ウォレットにクレジットカードが登録されていない
- 登録カードが非対応(例:プリペイド型やチャージ残高型)
- WebサイトがAppleアカウント残高に非対応
Apple PayのWeb決済では、クレジットカードかデビットカードの登録が必要です。Apple IDにチャージされた残高では支払えません。
Macからの決済でも「カードが使えない」原因
Macで「ウォレットに追加されたカードが使えない」という表示が出る場合、以下の要因が関係します。
- Mac本体にApple Pay対応のカードが追加されていない
- iPhoneとMacの連携(Handoff)が無効になっている
- Webサイト側がAppleアカウント残高に非対応
Apple Pay決済はApple IDの残高とは切り離された仕様のため、カードが追加されていないと支払い処理が始まりません。
Appleアカウント残高を活用できる購入先
9100円分のAppleアカウント残高は、Apple公式のオンラインストアでの製品購入(iPhoneやアクセサリなど)や、App Storeでのアプリ・サブスク、iCloudストレージの支払いに使えます。
現時点では、Apple Payによる他社ECサイトでの支払いには使えないため、無理にそれを使おうとせずに、Apple製品やサービスで活用するのが現実的です。
どうしても現金化したいときの注意点
Appleアカウント残高の現金化は、公式には一切できません。不正な換金サービスや譲渡・転売を試みると、Apple IDの凍結などの重大なリスクが伴います。
残高はアプリ購入やiTunesギフトとして使うのが最も安全です。中には、Apple製品のアクセサリなどをApple公式で購入し、それをメルカリ等で売却する方法もありますが、これは推奨されません。
まとめ:Apple Payとアカウント残高の違いを理解して活用しよう
Apple PayとAppleギフトカード残高は似て非なるものであり、それぞれ対応できる支払い先が異なることを理解することが大切です。
Apple Pay=ウォレットに登録されたカード決済、Appleアカウント残高=App Store等でのデジタル残高、と明確に分けて考えるとトラブルを防げます。もし使えなかった残高があるなら、Apple公式ストアでの活用を検討してみましょう。
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