株式配当金が振り込まれない原因と対処法|受け取り漏れを防ぐポイント

貯金

株式投資をしていると、定期的に配当金の受け取りがあります。しかし、ある日通帳を確認しても、思ったように振込がされていないことに気づくことがあります。特に支店統廃合や口座変更、書類の不備などが絡むと、意図せず受け取り損ねるケースも。この記事では、配当金が受け取れなかったときに考えられる原因と、その対処法を詳しく解説します。

配当金が振り込まれない主な原因とは

まず配当金が振り込まれない場合、以下のような要因が考えられます。

  • 登録していた銀行口座の支店が統合・閉鎖されていた
  • 証券会社や信託銀行に届け出た口座情報が古い
  • そもそも「株主名簿管理人」へ正しい受取口座を申請していなかった
  • 配当金の受け取り方法が「配当金領収証方式(郵送型)」になっていた

特に支店統廃合により金融機関コードが変更された場合、銀行側の説明では「そのまま使える」とされていても、配当の受取には不備として扱われてしまうことがあります。

まず最初に確認すべきこと

対応を始めるにあたり、次の情報を手元に揃えておきましょう。

  • 配当金通知書(通常は郵送で届く)
  • 証券会社または株式保管先の明細書
  • 銀行通帳とその支店名の変遷

このうえで、最初に連絡すべきは株式を発行している企業の「株主名簿管理人(信託銀行など)」です。配当金支払いの管理をしているため、受取手続きがされているかどうか確認が取れます。

信託銀行や証券会社への連絡の流れ

多くの上場企業では、三井住友信託銀行、三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行などが株主名簿管理人を務めています。企業のIR情報ページなどで管理人を確認し、以下のように連絡しましょう。

例:
「〇〇株式会社の株式を保有しておりますが、令和3年以降の配当金が振り込まれていないようです。支店統廃合の影響が考えられるのですが、振込手続き状況を確認したくご連絡いたしました。」

必要に応じて、再振込や受け取り方法の変更手続きを行うことができます。

受け取り資格の時効に注意

配当金には受け取りの時効があります。法律上、5年が経過すると時効によって受け取れなくなるため、できるだけ早く確認・手続きをしましょう。

時効前であれば、過去の分も再振込を依頼することが可能です。ただし、配当金通知書や本人確認書類が求められるケースもあるため、手元に用意しておくとスムーズです。

再発防止のための対策

今後も安心して配当金を受け取るために、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 証券口座の登録口座情報を定期的に確認・更新する
  • 郵送された配当金通知書をすぐ捨てず保管する
  • ネット証券などの「電子交付」設定に注意する
  • 口座を統一して信託銀行と直接やり取りする方式(登録配当金受領口座方式)に変更する

特に「登録配当金受領口座方式」にしておくと、全保有株の配当を一つの口座で一括管理できるため便利です。

まとめ:まずは信託銀行に問い合わせるのが第一歩

配当金が受け取れない原因は複数考えられますが、多くは銀行口座情報の不一致や受取方法の未設定にあります。株主名簿管理人(信託銀行)に確認し、必要な手続きを行うことで、過去分の再受取も可能です。

時効の5年を迎える前に、なるべく早めの対応を心がけましょう。

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