家計簿アプリを活用しているのに、なぜか毎月「赤字」表示になってしまう。そんな疑問や不安を抱えている方は意外と多いものです。今回は、アプリを使った家計管理のポイントと見直すべき設定方法について、わかりやすく解説します。
家計簿アプリの「赤字表示」は必ずしも現実の赤字ではない
毎月給料が振り込まれた後、現金として引き出すと家計簿上は支出として記録されてしまい、そのままでは赤字になることがあります。これはアプリが「現金引き出し=お金が減った」と判断しているためで、実際に何かを買ったわけではありません。
このようなケースでは「資産間の移動」として記録することで、家計簿上の赤字を防ぐことができます。つまり、「銀行口座 → 現金」と資産が形を変えただけと認識させるのがポイントです。
資産移動を正しく記録する方法
多くの家計簿アプリでは、「収入」「支出」以外に「振替」や「資産移動」というカテゴリが設定されています。給料を引き出した時は、「銀行口座から現金への振替」として記録しましょう。
例えば、マネーフォワードやZaim、OsidOriなどの家計簿アプリでは、「振替」を選択して、出金口座と入金先を指定できます。こうすることで、総資産に変動はなく、赤字にもなりません。
実際の家計管理でよくある失敗例
- ATMでお金を下ろすたびに「支出」として記録
- 家族や別口座へのお金の移動を「支出」にしてしまう
- ボーナスなどの臨時収入を入力し忘れる
これらの入力ミスが積み重なると、実際には貯金があるのにアプリ上で赤字という表示が出てしまい、家計に対する不安が増します。
より正確な家計簿をつけるコツ
1. 資産の種類を意識する:銀行・現金・クレジット残高などはすべて「資産」として登録することで、より全体像が見えやすくなります。
2. カテゴリ分けを丁寧に:収入・支出・振替を明確に使い分けることで誤認を防ぎます。
3. 月ごとの予算管理を活用:実際に使える金額が明確になり、「赤字」と感じる場面が減ります。
「毎月赤字になる」状態を脱するには
まずは記録方法を見直して、本当に赤字なのかどうかを確認しましょう。見かけの赤字に惑わされず、資産の流れ全体を把握することが大切です。
仮に赤字が事実であった場合は、固定費(通信費・サブスクなど)やコンビニ利用など小さな支出を見直すことが効果的です。
まとめ:記録の仕方次第で「赤字表示」はなくなる
・ATMからの現金引き出しは「振替」で記録する
・アプリ内で「資産移動」機能を活用する
・収入・支出・振替を明確に分けることで、家計の実態が見えてくる
家計簿アプリを使う目的は「数字で把握して安心すること」。そのためにも、正確な入力と振替処理の理解が必要不可欠です。少しずつ設定を整えて、家計の見える化を実現していきましょう。
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