退職後に気になる書類のひとつが「源泉徴収票」です。年末調整や確定申告の際に必要になるこの書類、退職してからいつ頃届くのか、問い合わせのタイミングに迷う方も多いでしょう。この記事では、源泉徴収票の発行時期や注意点、問い合わせる際のポイントを詳しく解説します。
源泉徴収票とは?退職者にも重要な書類
源泉徴収票は、その年に会社から支払われた給与や源泉徴収された所得税額などを記載した証明書で、会社が年末または退職時に発行する義務があるものです。退職者の場合は、その年の途中であっても発行対象となります。
この書類は、転職先への提出や自分で確定申告をする際に必要になるため、確実に受け取っておくことが大切です。
退職後の源泉徴収票はいつもらえるのか
法律上、退職者に対しては退職後1か月以内に源泉徴収票を交付する義務があります(所得税法第226条)。ただし、これはあくまで目安であり、事務処理の都合などで多少前後することもあります。
多くの企業では、最後の給与の支給時に源泉徴収票を同封するか、別送で1〜3週間以内に発送しています。
源泉徴収票が届かない場合の対応と問い合わせのタイミング
退職から3週間以上経っても源泉徴収票が届かない場合は、問い合わせを検討する目安となります。1か月を待たずとも、以下のようなケースでは早めに連絡するのが望ましいです。
- 転職先に早急に提出が求められている
- 確定申告の準備を進めている
- 会社から何の連絡もなく状況が不透明
問い合わせる際は、退職日・社員番号・名前・送付先住所を添えて丁寧に依頼することがポイントです。
問い合わせの際に注意したいマナーと内容
源泉徴収票は法定書類であるため、問い合わせ自体は正当な権利です。しかし、相手は経理や人事部門の担当者になるため、ビジネスマナーを守った言い回しを心がけましょう。
例文:「お世話になっております。〇月〇日付で退職いたしました〇〇です。源泉徴収票のご送付についてご確認させていただきたく、ご連絡差し上げました。ご多忙のところ恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。」
もし発行されない場合はどうなる?
企業が源泉徴収票を発行しない場合は、税務署に相談することが可能です。発行義務があるにもかかわらず無視された場合には、法的な是正措置が取られることもあります。
ただし、多くのケースでは「送付遅れ」や「発送忘れ」が原因のため、まずは丁寧な問い合わせでの解決を目指しましょう。
まとめ:一ヶ月待つ前に状況確認を
退職後の源泉徴収票は、法律上は1か月以内の交付が原則です。待っている間にも給与明細の確認や、会社からの連絡有無をチェックしておくことが大切です。
「一ヶ月経っていないから」とためらわず、必要であれば3週間程度を目安に問い合わせてみましょう。手続きを円滑に進めるためにも、早めの行動がトラブル回避に繋がります。
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