ATMから誤って他人の口座に送金してしまう「誤送金」は、誰にでも起こりうるトラブルです。特に三菱UFJ銀行で現金送金した場合、すぐに気づいても返金までには一定の手続きと時間がかかります。本記事では、誤送金が起きた際に取るべき行動、組戻しの手続き、返金までの目安期間などについて解説します。
組戻しとは何か?その意味と仕組み
「組戻し」とは、誤って送金してしまった際に、銀行を通じて送金先に返金を依頼する仕組みです。銀行は、誤送金された口座の持ち主に連絡をとり、返金の了承を得る必要があります。
つまり、返金は相手の同意がないと実行されません。そのため、手続きを早く進めるためには、銀行との連携が非常に重要です。
支店での組戻し手続きの所要時間
三菱UFJ銀行での組戻し手続きは、支店の窓口でのみ対応可能です。手続き自体には15~30分程度かかることが多いですが、混雑状況により前後する可能性があります。
必要書類としては、本人確認書類(学生証・免許証・マイナンバーカードなど)と、送金時の控え(レシート)が求められることが多いため、事前に準備しておきましょう。
相手が組戻しに応じないケースはある?
残念ながら、相手が組戻しを拒否するケースも一定数あります。銀行が働きかけても、相手が電話や郵送連絡に応じない、あるいは故意に返金を拒否する場合、送金元には返金されません。
ただし、故意に返金を拒否した場合は、不当利得返還請求などの法的手段を取ることが可能です。これは時間も費用もかかるため、まずは銀行を通じて粘り強く対応してもらうことが重要です。
返金までにかかる期間の目安
相手が組戻しに応じた場合、返金までは通常1〜2週間かかります。これは銀行側が相手から了承を得て、返金手続きに入るまでの調整期間や事務処理が必要なためです。
状況によってはさらに時間がかかる場合もあります。特に月末や連休前後は事務処理が混雑する傾向があるため、余裕を持って見積もっておくとよいでしょう。
誤送金を防ぐためにできること
誤送金を未然に防ぐには、以下のような対策が有効です。
- 送金前に相手の名前や口座番号を必ず再確認する
- できれば、過去に登録された「振込先リスト」から選択する
- ATMではなく、スマホアプリなどで確認しながら送金する
特に現金でのATM送金は、口座名義の確認が表示されない場合もあるため、より注意が必要です。
まとめ:焦らず正しい手続きを踏むことが重要
誤送金に気づいたら、まずは銀行のコールセンターへ連絡し、週明けに支店窓口で組戻しを依頼しましょう。返金には相手の同意が必要ですが、ほとんどの場合は対応してもらえるため、過度に不安がらずに対応することが大切です。
誤送金の対処はスピードと正確性が鍵です。自分のミスを責めるよりも、冷静に次の一歩を踏み出しましょう。
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