自動車保険の等級は引き継げる?一時的な車の手放しと再契約時の注意点

自動車保険

車を一時的に手放した後、再び購入して保険に加入する際に気になるのが「自動車保険の等級」がどうなるのかという点です。等級は保険料に大きく関わるため、過去の等級がリセットされるのか、維持できるのかは重要なポイントです。

自動車保険の等級とは?仕組みと基本ルール

自動車保険の「等級制度」とは、1等級から20等級まであり、契約者の無事故年数に応じて等級が上がる仕組みです。等級が高いほど保険料が割引され、事故を起こすと等級が下がり保険料が上がります。

通常、新規契約者は6等級からスタートします。ただし、過去に契約していた保険の等級が引き継げる条件が整っていれば、その等級から再スタートできる場合もあります。

車を手放したときの等級の取り扱い

車を売却・廃車などで一時的に所有しなくなった場合でも、保険会社に「中断証明書」の発行を依頼することで、最大で10年間、等級を保存することができます。

例えば、15等級で車を手放した場合、中断証明書を取得すれば、将来再契約する際にその15等級から再スタートできます。これにより、保険料の割引を継続できるメリットがあります。

中断証明書の発行条件と取得方法

中断証明書の取得には、以下のような条件を満たす必要があります。

  • 契約車両を手放した理由が、売却・廃車・譲渡などである
  • 保険の解約日から13ヶ月以内に申請する
  • 被保険者が同じであること

取得方法は、保険会社に連絡して所定の申請書類を提出するだけです。発行手続き自体はそれほど複雑ではありませんが、期限に注意が必要です。

再契約時に等級を引き継ぐための手続き

車を再び購入し保険に加入する際、中断証明書があれば、以前の等級から再開できます。ただし、新しい車で契約する保険会社が以前と異なる場合でも、証明書を提出すれば対応可能なケースがほとんどです。

たとえば、A社で保険を契約していたが車を手放し、B社で新たに契約する場合でも、中断証明書を提出することで、A社での等級をB社に引き継ぐことができます。

中断証明書がない場合はどうなる?

中断証明書を取得せずに13ヶ月を過ぎてしまった場合は、等級は失効します。この場合、再契約時には新規扱いとなり、6等級からのスタートとなります。

これは特に事故歴がなく高い等級を持っていた方にとっては、大幅な保険料アップにつながるため、非常にもったいない状況になります。手続きを忘れないよう注意が必要です。

まとめ:等級の維持には中断証明書の取得が鍵

車を手放しても、すぐに保険を解約せず、中断証明書を取得することで、これまでの等級を将来にわたって引き継ぐことが可能です。保険料の負担を抑えるためにも、この制度を正しく活用することが大切です。

再び車を所有する予定がある場合は、必ず中断証明書の取得を忘れずに行いましょう。13ヶ月という申請期限も頭に入れて、損をしない保険選びをしましょう。

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