25歳で貯金400万円は少ない？多い？平均や将来設計から見るリアルな評価

20代半ばという若さで400万円の貯金があることは、「少ないのでは？」と不安に思う方も多いかもしれません。この記事では、25歳の貯金額として400万円がどのような位置づけなのか、平均データやライフプラン、今後の資産形成における考え方を交えて、わかりやすく解説します。

25歳の平均貯金額と中央値を知ろう

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査（単身世帯・2023年）」によると、20代（20〜29歳）の平均貯金額は約155万円、中央値は0円となっています。つまり、実際は「貯金ゼロ」の人も非常に多いのです。

25歳で400万円という金額は、平均や中央値から大きく上回っており、十分な水準といえます。

20代のうちは転職や引っ越し、結婚、留学など、大きなライフイベントが起こる時期です。貯金400万円があれば、それらに柔軟に対応できます。

例えば、地方から都内への転職費用（敷金礼金・引っ越し代含む）や、結婚式の自己負担、車の購入資金などにも十分対応可能です。

貯金があるのは安心材料ですが、将来の資産形成を考えるなら、「預金だけ」ではやや心許ないのも事実です。インフレによる貨幣価値の目減りや、利息の低さを考えると、資産運用の検討も視野に入れるべきです。

たとえば、つみたてNISAやiDeCoを使った長期運用は、月1万円からでも将来の資産を大きく増やす選択肢になります。

他人と比較して「少ない」と感じるのではなく、自分の生活スタイル・目標に照らし合わせて考えることが大切です。

事例①：実家暮らしで家賃負担がない人なら、25歳時点で400万円貯めているのは堅実。
事例②：一人暮らし＋奨学金返済を抱えながらでも100万円以上貯められていれば十分努力していると言えます。

ここからの10年間で、「投資」「副業」「スキルアップ」など、貯金を活かした“攻め”の行動が重要になります。400万円をただ銀行に眠らせておくのではなく、価値を増やす手段を模索しましょう。

ライフプランに基づいた貯金の目的を設定すると、貯めるだけでなく“使うべきときに備える”という観点も持てるようになります。

平均や統計から見ても、25歳で貯金400万円は決して「ヤバい」どころか、むしろ優秀な部類です。ですが、今後はお金を「守る」だけでなく、「増やす」「活かす」視点も持つことで、より豊かな将来設計が可能になります。

貯金に不安を抱えるのではなく、自信を持って次のステップに進んでいきましょう。