若いうちから自動車を持つことは、自立への第一歩として魅力的ですが、ローンを組むというのは将来にわたる責任も伴います。特に18歳での自動車ローンの検討は、年収や支出計画、審査の通過可能性など、慎重な判断が求められます。本記事では、実際に月収15万円前後で車のローンを組むことが現実的かどうか、必要な知識や注意点を解説します。
ローン審査のポイント:若年層でも通る?
車のローン審査では、年齢よりも「収入の安定性」「雇用形態」「勤続年数」「信用情報」が重視されます。18歳であっても、定職に就き、収入が安定しているなら審査が通る可能性はあります。
一方で、クレジットカードやローンの利用歴が少ない若年層は信用情報が薄いため、頭金や保証人の有無が審査に大きく影響する場合もあります。
収入と返済可能額のバランスを考える
一般的に、ローン返済は「手取り月収の25~30%以内」が望ましいとされています。月収15万円の場合、返済額は最大でも4万5,000円前後が理想です。
それに対して、月6万円の返済となると生活費を圧迫し、緊急出費や予期せぬ支出に対応できなくなるリスクが高まります。たとえ夜勤で月20万円超になる見込みがあっても、確実な収入とは限らないため、安定した月収をベースに返済計画を立てることが重要です。
ボーナスなし前提の返済計画は堅実
「ボーナス払いなし」でローンを組むのは堅実な選択です。というのも、ボーナスは景気や業績によって変動するため、返済の原資としては安定性に欠けるからです。
仮に年3回、各回10万円のボーナスがあると仮定しても、それはあくまで「貯蓄」や「メンテナンス費用」などに回すのが安心です。
150万~200万円の車は高すぎる?
頭金20万円で月6万円返済、4年間で完済する場合、単純計算で約300万円近い返済余力が必要になりますが、これは金利を考慮しない場合でもかなり高負担です。
現実的には、120万円以下の中古車を検討し、頭金を増やして月の返済額を抑えるのが賢明な選択です。
たとえば、120万円の車に対し、頭金20万円を入れて100万円を借り入れた場合、4年(48カ月)返済で金利3.9%とすると、月々の返済は約2万3,000円程度に抑えられます。
維持費・保険も忘れずに
車の購入には、ローン以外にも下記のような維持費が発生します。
- 自動車税・重量税
- 任意保険(18歳だと高額になりがち)
- 車検・オイル交換・タイヤ等のメンテナンス
- ガソリン代
これらの費用を含めると、毎月の車関係支出は+1万~3万円になることも。したがって、ローン返済額を低めに設定しておく余裕が大切です。
まとめ:無理のない金額でのローン計画を
18歳で自動車ローンを検討する場合、審査に通ることよりも「返済できるかどうか」が最も重要です。月6万円の返済は手取り月収15万円に対して高リスクであり、可能であれば返済額は3万円未満に抑えるのが安心です。
身の丈に合った車選びと堅実な返済計画を立て、無理なく快適なカーライフをスタートさせましょう。
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