会社の健康保険に加入したら国民健康保険の脱退手続きは必要?|転職・就職後の保険切替ガイド

社会保険

転職や就職により会社の健康保険に加入すると、これまで加入していた国民健康保険(国保)との関係に変化が生じます。この記事では、社会人になったタイミングでよくある「国保脱退の手続きは必要か?」という疑問に関連する情報を丁寧に解説します。

会社の健康保険に加入したら国保は自動で脱退にならない

国保は、本人が脱退手続きを行わなければ自動的に解約されることはありません。そのため、会社の健康保険証を受け取ったら、速やかに住んでいる市区町村役所で脱退手続きを行う必要があります。

放置すると、重複して保険料が請求されることがありますので、注意しましょう。

脱退手続きの方法と必要なもの

国保の脱退手続きは、市区町村の窓口で行うのが基本です。多くの自治体では郵送や一部オンライン申請にも対応しています。

手続きに必要な主なものは以下のとおりです。

  • 新しい会社の健康保険証
  • 本人確認書類(運転免許証など)
  • 印鑑(自治体によっては不要)
  • 国保の保険証(手元にある場合)

保険証の返却も忘れずに

国保を脱退する際、古い国保の保険証は市役所に返却する必要があります。返却しないままだと、万一誤って使用した場合にトラブルとなることがあります。

郵送手続きの場合も、同封して返却するよう指示があります。

保険料の精算について

国保は月単位で保険料が発生します。加入した月に脱退しても、日割りではなく月割り計算で請求されるケースがほとんどです。

たとえば5月15日に会社の健康保険に加入しても、5月分の国保保険料が発生する可能性があります。

実際のケーススタディ

たとえば東京都在住のAさん(30歳)は、4月1日から企業に就職し健康保険に加入。4月10日に区役所で国保脱退手続きを行い、重複期間の保険料は発生せずに済みました。

一方でBさん(29歳)は、健康保険証を受け取ったあと放置し、2ヶ月後に督促状が届いたことで慌てて手続き。結果として2ヶ月分の国保保険料を支払うことになりました。

まとめ:保険の切替は「手続き完了」で完了

会社の健康保険に加入した場合、国民健康保険の脱退手続きは必要不可欠です。放置すると余計な保険料負担が生じる恐れがあるため、健康保険証を受け取ったらすぐに市区町村窓口へ。

少しの手間で損を防げる、大事な手続きです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました