大学生で月収11万円を得ている場合、「親の扶養に入りながら税金や保険料はどうなる?」と不安に思う方も多いはず。この記事では、20歳・親の扶養内という条件下での社会保険料・健康保険料・所得税の負担額を具体的に解説します。
社会保険の加入義務は原則ナシ(学生・扶養内)
週20時間未満のアルバイトであれば、社会保険(厚生年金・健康保険)には原則加入不要です。学生の場合、雇用条件によって「学生除外」が適用されることもあります。
ただし、勤務先が大企業で週20時間以上&2カ月超の見込みがある場合は加入が義務化されるケースもあるため、事前確認が重要です。
健康保険料は親の扶養に入っていれば自己負担なし
親の扶養に入っている20歳の学生であれば、国民健康保険料や社会保険料の自己負担は発生しません。
ただし、月収11万円が長期間続く場合、年収が扶養判定基準を超えると扶養から外れるリスクもあります。
所得税は月収11万円だと基本的に非課税
月収11万円×12カ月=年収132万円。大学生アルバイトであれば、年収103万円以下であれば所得税も非課税です。
132万円の収入があると、基礎控除48万円+勤労学生控除27万円+給与所得控除55万円=130万円の合計控除に収まれば所得税はほぼ0円にできます。
住民税には注意!年収100万円超で課税の可能性
多くの自治体では、住民税の課税基準は年収100万円超と設定されています。そのため、年収132万円が見込まれると、翌年度に住民税(市民税・県民税)が発生する可能性があります。
例:東京都の場合、年収が約100万円を超えると均等割(約5,000円~7,000円)+所得割が発生します。
実例:月11万円バイトを1年間続けた場合
月収:11万円 × 12カ月 = 年収132万円
控除:給与所得控除55万円 + 勤労学生控除27万円 + 基礎控除48万円 = 合計130万円
課税対象:所得税はほぼゼロ、住民税は少額発生の可能性あり(自治体による)
まとめ:親の扶養内でも注意すべきポイント
結論:月収11万円の大学生が親の扶養内で働く場合、所得税・健康保険料は原則不要。ただし、住民税や社会保険加入条件の境界に注意が必要です。
年間収入が130万円前後になると、扶養判定・課税・保険の扱いに変動が出るため、就業前に税務・労務のルールを確認しておくことが大切です。
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