「どうして今月から年金が上がった?」年金額の仕組みと毎年の改定の理由をわかりやすく解説

年金

年金の振込額が今月から増えて「なぜ?」と驚く方も少なくありません。実は、年金は毎年4月分から自動的に改定され、6月の支払いから新しい額が反映される仕組みです。今回の改定には賃金・物価の上昇、そして調整ルールが関係しています。

年金額は毎年4月分から改定される

新年度(4月)からの年金額は、法律に基づき前年の賃金や物価の動きを反映して自動的に設定されます。2025年度は、2025年4月分からの改定が行われ、それが6月の支払いから反映されているわけです。:contentReference[oaicite:0]{index=0}

増額率は「名目手取り賃金変動率-スライド調整率」

改定率は、名目手取り賃金の変化(+2.3%)から、マクロ経済スライドによる調整(-0.4%)を差し引いた値で算出されます。その結果、2025年度は前年より約+1.9%の増額となりました。:contentReference[oaicite:1]{index=1}

なぜスライド調整があるの?持続可能な年金のために

マクロ経済スライドとは、少子高齢化が進む中で年金制度を安定させるための仕組みです。賃金や物価の上昇分をそのまま年金に反映させず、一部を調整することで“世代間の公平”を保ちます。:contentReference[oaicite:2]{index=2}

どれくらい増えたの?実際の支給額の例

例えば、標準的な厚生年金を受け取っている世帯では、月額約228,000円→232,800円と、約4,400円の増額となりました。同時に、支援給付金も物価変動(+2.7%)を受けて引き上げられています。:contentReference[oaicite:3]{index=3}

年金額が上がる=毎年続くの?次の改定は?

年金額の改定は毎年度1回のルールです。したがって、今回の増額分はこの「2025年度の4月~翌年3月」分に適用されます。ただし、改定の基になる賃金・物価の状況が変われば、翌年の改定率も変化します。

つまり、今月から上がったからといって永遠に増え続けるわけではなく、賃金・物価次第で上がったり据え置きになったりします

まとめ:年金が上がるのはルール通りの改定の結果

年金額が突然上がったように感じるのは、自動的に法定ルール(賃金・物価変化+スライド調整)が反映されたためです。今回の1.9%増額はその結果であり、支給月である6月から反映されているのも制度通りの流れといえます。

将来的には、賃金や物価の動き次第で「増額」「変わらず」「据え置き」の可能性があります。安心して受け取るためにも、毎年の通知を確認しながら、仕組みを理解しておくことが大切です。

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