深夜バイトで日給9,300円を超えると源泉徴収される?日をまたぐ勤務と税金の仕組みをわかりやすく解説

税金

深夜バイトや単発のアルバイトで「1日の給与が9,300円を超えると源泉徴収される」という情報を見聞きした方も多いかと思います。特に勤務時間が深夜から翌朝にかけているような場合、日給の計算や税金の扱いがどうなるのかは気になるポイントです。

そもそも9,300円の基準とは?

日雇い労働者や短期アルバイトにおいて、1日あたりの支払金額が9,300円を超えると、源泉徴収の対象になるという税務上のルールがあります。これは所得税法に基づき、給与支払者側が所得税を天引きして税務署に納める制度です。

ただし、これは「給与額が9,300円を超えた場合に一定率(原則10.21%)で源泉される」というだけであり、強制的に差し引かれて終わり、というわけではありません。

深夜から翌朝にかけた勤務はどう扱われる?

たとえば「21:00〜翌6:00」のように0時をまたぐシフトの場合でも、1回の勤務として通算されるのが一般的です。そのため、0時前後で分けて計算されることは基本的にはありません。

つまり、日給制であれば「勤務1回あたり9,300円を超えたかどうか」が判断基準になります。

雇用先は日給制・時間給をどう把握している?

アルバイト先や派遣会社は、給与体系に応じて日給・時給・勤務時間を把握し、税務ルールに基づいて適切に源泉徴収の対象かどうかを判断します。

ただし、企業によっては誤って徴収していたり、源泉義務の認識が曖昧なケースもあります。不安がある場合は、事前に「1回の勤務あたりの給与総額で税金は引かれますか?」と確認するのがよいでしょう。

源泉徴収されたお金は戻ってくる?

仮に日給9,300円超で源泉徴収されていた場合でも、年収が一定以下(たとえば年間103万円以下など)であれば、確定申告をすることで源泉された税金が還付される可能性が高いです。

特に、「年末調整をしていない」「掛け持ちで働いていない」「扶養控除対象で収入が少ない」といった場合は、ほぼ確実に一部または全額が戻るケースも少なくありません。

還付申告の流れとポイント

源泉徴収された税金を還付してもらうためには、翌年の2月〜3月に所轄税務署へ確定申告を行う必要があります。必要書類は以下の通りです。

  • 源泉徴収票(バイト先からもらう)
  • 本人確認書類
  • マイナンバー

スマートフォンからe-Taxで簡単に申告する方法もありますので、初めての方でもチャレンジしやすくなっています。

まとめ:日をまたぐ深夜バイトでも勤務1回分として源泉対象に

日をまたぐ深夜アルバイトでも、勤務1回で日給が9,300円を超えれば源泉徴収の対象になります。ただし、それは「一時的に引かれているだけ」であり、収入が少ない人は確定申告を通じて還付を受けられる可能性が高いです。

事前に勤務先へ確認し、必要に応じて源泉徴収票を受け取っておきましょう。税金の仕組みを正しく理解することで、必要以上に損をすることなく働くことができます。

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