かつて住信SBIネット銀行が発行していた「ミライノカードプラチナ」は、その高いステータス性と特典内容から注目を集めていました。発行終了となった今でも、当時の審査基準についての関心は高く、特に「年収700万円以上」とされた条件の実際の運用に疑問を持つ方も多いようです。
ミライノカードプラチナとは?特徴を振り返る
ミライノカードプラチナは、Mastercardブランドのプラチナカードとして提供され、以下のような特徴がありました。
- 年会費:27,500円(税込)
- コンシェルジュサービス
- 国内外旅行傷害保険(最大1億円)
- SBIポイントによるキャッシュバック
特に、プラチナカードとしては比較的申し込みやすいという声もあり、「初めてのプラチナカード」に選ぶ人も多くいました。
「年収700万円以上」は絶対条件だったのか?
公式サイトでは当初、「年収700万円以上の方を対象」とする文言が明記されていましたが、これはあくまで「目安」であり、絶対的な基準ではないと考えられます。
クレジットカードの審査では、年収以外にも以下のような要素が重視されます。
- 勤続年数や勤務先の安定性
- 保有している他のクレジットカードの利用履歴
- 現在の債務状況(借入やローン)
- 居住年数や住居の種類(持ち家・賃貸)
つまり、年収が700万円未満であっても、その他の属性によっては審査に通過するケースも多々あったのです。
実際の通過例:年収600万円でも審査通過?
インターネット上の口コミや掲示板では、「年収600万円で通った」「500万円台でも審査に通過した」といった報告が多数見られます。これは、信用情報が良好であり、かつ安定した職に就いていることが大きく影響していると考えられます。
例えば、次のような方は審査に通る可能性が高かったと推測されます。
- 公務員や上場企業勤務で勤続年数が長い
- 他社カードで長期にわたり支払い遅延なし
- ローン残高が少ない
一方で、年収が700万円を超えていても、信用情報に問題がある場合は落選する可能性も十分にあります。
なぜ年収条件が設定されたのか?
年収700万円という基準は、カード会社側のリスクヘッジと、高ステータス性の維持を目的としたものである可能性が高いです。
プラチナカードは、旅行保険やコンシェルジュなどコストのかかるサービスを提供するため、ある程度の経済的余裕を持つ利用者に絞ることで、安定した収益とブランド価値を保つ狙いがあるのです。
現在の選択肢:ミライノカード終了後の代替候補
ミライノカードプラチナは終了しましたが、類似のスペックを持つ他のプラチナカードは複数存在します。以下はその一例です。
カード名 | 年会費 | 主な特典 |
---|---|---|
JCBプラチナ | 27,500円 | グルメ・コンシェルジュ・旅行保険 |
三井住友カード プラチナ | 55,000円 | 外商優待・空港サービス・海外ラウンジ |
エポスプラチナカード | 30,000円(インビテーションで2万円) | インビ制・ポイント優遇・優待施設多数 |
特にエポスプラチナカードは、年間利用額に応じてインビテーションが届く点が魅力で、年収制限のハードルが低めです。
まとめ:ミライノカードの年収条件は“目安”にすぎない
ミライノカードプラチナの「年収700万円以上」という基準は、あくまで参考値であり、それ未満の年収でも十分に審査通過の可能性はありました。重要なのは、信用情報や生活の安定性であり、それらのバランスが総合的に判断されていたと考えられます。
今後プラチナカードの取得を目指す方は、「年収」だけにとらわれず、クレジットヒストリーを積み上げることが審査通過の近道と言えるでしょう。
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