高校卒業後すぐに進学せず、フリーターとして働きながら一人暮らしを考える人は少なくありません。家庭の事情や将来の方向性に迷いがある中で、「まずは自立して生活する」という選択は、とても現実的で前向きな一歩です。この記事では、高卒フリーターが都会で一人暮らしをするための月の生活費目安や、実際の収入と支出、そして知っておきたいデメリットまで具体的に解説します。
💰フリーターで手取りはいくらくらい?
まず、時給1,100円〜1,300円で飲食やサービス業にフルタイム(週5日・1日8時間)で働いた場合の収入を見てみましょう。
例:時給1,200円 × 8時間 × 22日 = 約21万円
そこから社会保険・税金などを引かれると、手取りは約17万円〜18万円が相場です。
夜勤や深夜手当のあるバイトなら20万円近くの手取りも可能ですが、体力的な負担が大きくなるため注意が必要です。
🏠一人暮らしにかかる毎月の生活費(都会編)
大阪・東京での一人暮らしに必要な生活費の目安は次のとおりです。
項目 | 月額目安 |
---|---|
家賃(ワンルーム) | 50,000〜70,000円 |
光熱費(電気・水道・ガス) | 8,000〜12,000円 |
食費 | 20,000〜25,000円 |
通信費(スマホ・Wi-Fi) | 6,000〜10,000円 |
日用品・雑費 | 5,000〜10,000円 |
合計 | 約90,000〜130,000円 |
手取り17万円程度あれば、最低限の生活は可能です。ただし、貯金や急な出費(病院・交通費・家電トラブルなど)を見越して、月に2万円程度の余裕は作っておきたいところです。
🧠高卒フリーターのメリットとリアルなデメリット
メリット
・すぐに収入を得て生活をスタートできる
・自由な時間が多く、好きなことや向いていることを見つけやすい
・学歴に関係なく活躍できる職場もある
デメリット
- ・正社員になりにくく、収入が安定しにくい
- ・社会保険に未加入だと病気やケガに弱い
- ・キャリアやスキルが築きづらく、将来的に選択肢が狭まる
- ・奨学金や住宅契約などの審査が通りにくいケースがある
たとえば、「20代のうちにやりたい仕事が見つかり、資格が必要」となったとき、高卒フリーターだと学び直しや転職が難しい場面もあります。
📌一人暮らしとフリーター生活を両立するポイント
- 収入の範囲で生活を徹底(見栄を張らず、固定費を抑える)
- 副業やスキル習得も視野に(在宅のバイトやオンライン講座など)
- 市の支援制度やNPOを活用(家賃補助・就労支援など)
また、居住エリアによっては、家賃を大きく下げられる「シェアハウス」や「ユースレジデンス」なども検討の価値があります。
🔚まとめ
・フリーターの手取りは月17万〜20万円が目安
・都会での一人暮らしは、最低でも月9〜13万円の生活費が必要
・生活可能だが、貯金・将来の進路への備えも忘れずに
・高卒フリーターには自由もあるが、デメリットも多いため中長期の視野を持つことが重要
自立する決断は大きな一歩です。少しずつでも「自分に向いている働き方」「将来の選択肢」を探しながら、無理なく確実な一人暮らしを目指していきましょう。
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