扶養内パートと健康・税・給付のバランス|週15~20時間勤務で得する選択とは

社会保険

時給1,800円で週20時間契約のパート勤務。最近はシフトが減り平均週15時間ほどになっているため、「扶養内勤務に切り替えて夫の扶養に入るほうが得?それとも継続すべき?」と悩む方も少なくありません。本記事では、扶養条件、社会保険・税・雇用保険の仕組みを整理しつつ、妊娠希望の方にも無理のない選択肢をわかりやすく解説します。

扶養に入るとどう変わる?社会保険・税金面から見るメリット

パート収入を扶養内に抑えると、夫の健康保険・厚生年金へ扶養家族として加入でき、自分での保険料負担が不要になります。また、所得が103万円以下なら妻自身の所得税・住民税も非課税範囲となります。

会社員・従業員51人以上の事業所で働いている場合、週20時間以上・月収8.8万円以上などの条件で社会保険加入義務があるため、その点も考慮が必要です。

夫の扶養に入れるラインは年収130万円以下?

健康保険の扶養要件では『年間収入(給与)130万円未満かつ週20時間未満』が目安となります。今回のように週平均15時間・時給1,800円の場合は年収約140万となりやや超えるペースです。

仮に週15時間(年45週稼働)であれば、年収は約121万円となり、扶養範囲内になります(15×1,800×45=1,215,000円)。

雇用保険は加入すべき?妊娠希望でも退職後の安心を

現在加入期間が1年未満とのことですが、雇用保険に入れていると、妊娠出産後に給付金を受けやすくなります。扶養に入ると雇用保険は離脱しますが、出産前後の収入が不安定でなければ、扶養切替も選択肢に入ります。

出産後に働く意向があれば、扶養復帰後の再就職時にもキャリアとして制度上の継続性がある点がメリットとなります。

契約通り働いてもらうか、扶養内に抑えるかの判断ポイント

契約通り週20時間勤務に復帰して収入を増やすか、扶養範囲内に抑えるかの判断には、以下の3つの観点で整理するのがおすすめです。

  • 手取り収入と家計負担:130万円以上稼ぐと社会保険料負担+税金発生+雇用保険維持が必要になる
  • 将来設計との整合性:妊娠・育児を見据えて働き続ける意志があるか
  • 安心・制度の継続性:出産・休職・復職までを見通すなら雇用保険加入維持が有利

実例シミュレーション:扶養内と扶養外の比較

条件 扶養内(週15h) 扶養外(週20h)
年収 約121万円 187万円
社会保険料 自分負担なし 約月1.5万円自己負担+雇用保険
手取り計算 121万円ぶん丸ごと 187万−保険料−税金=手取り150万程度

まとめ|どちらも選べる状況なら人生設計で判断を

契約通りに働けるなら収入を増やすメリットがありますが、扶養内に抑えて社会保険料負担をゼロにするのも賢い選択です。妊娠・育児を見据えると、扶養と収入・制度のバランスが大切になります。

まずはご主人と家計・未来プランについて話し合い、必要であれば社労士やFPへの相談を検討するのが効果的です。

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