三菱UFJカードの「楽Pay（らくぺい）」は、リボ払いをより柔軟に使えるサービスとして注目されていますが、実際には手数料負担が気になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、たとえば10万円の利用を毎月3万円ずつ返済する設定にした場合、どれほどの手数料が発生するのか、具体的なシミュレーションを交えてわかりやすく解説します。
楽Payとは？リボ払いとの違い
楽Payは、三菱UFJニコスが提供するリボ払いサービスで、あらかじめ設定した「月々の支払額」を超えた分だけが自動的にリボ払いになる仕組みです。つまり、支払額を3万円に設定すれば、毎月3万円までは一括清算、超えた分がリボ扱いになります。
通常のリボ払いと同様に、リボ部分には年率15.0％程度の手数料が発生するため、利用には注意が必要です。
返済シミュレーション：10万円を3万円ずつ返す場合
具体例として、10万円を3万円ずつ返済する設定にした場合の手数料をシミュレーションしてみましょう。以下は概算です。
| 月 | 返済元金 | 利息（概算） | 月合計返済額 | 残高 |
|---|---|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 30,000円 | 約1,250円 | 31,250円 | 70,000円 |
| 2ヶ月目 | 30,000円 | 約875円 | 30,875円 | 40,000円 |
| 3ヶ月目 | 30,000円 | 約500円 | 30,500円 | 10,000円 |
| 4ヶ月目 | 10,000円 | 約125円 | 10,125円 | 0円 |
合計の手数料（利息）はおおよそ2,750円前後となり、実質支払い総額は102,750円程度になります（利用明細によって変動あり）。
ポイント還元のメリットは本当に得？
楽Payを設定しておくと、キャンペーンなどでポイント還元率が一時的にアップすることがあります。しかし、手数料が年15.0％と高いため、手数料と還元されるポイントのバランスをしっかり考える必要があります。
例えば、100円で1ポイント（=1円相当）だとして、10万円利用で1,000ポイント（1,000円分）もらえたとしても、手数料が2,000円以上かかっていれば実質損をしている計算になります。
賢く使うコツ：繰り上げ返済と設定見直し
楽Payの手数料を抑えるには、「繰り上げ返済」や「月額設定金額の見直し」が有効です。月々の設定額を高めにすることで、リボ残高を減らし、手数料を抑えられます。
また、余裕がある月にネットから繰り上げ返済を行うことで、利息を軽減できます。三菱UFJニコスの会員ページから手続きが可能です。
楽Payの登録は解約も可能
もしも「ポイント目当てで登録したが手数料が不安」という場合は、マイページから楽Payの解除・見直しが可能です。リボ払いに関しては無理に利用せず、ライフスタイルや収支状況に応じて柔軟に設定しましょう。
まとめ：ポイントよりも手数料に注意して活用を
楽Payは一見便利な支払い方法ですが、仕組みを理解せずに使うと高額な手数料が発生するリスクがあります。10万円を月3万円ずつ返済するだけでも2,000円以上の利息が発生する可能性があり、ポイント目当てで利用しても実質的に損になることも。
必ずシミュレーションを行い、自分の返済能力やキャッシュフローに合わせた使い方を心がけましょう。
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