物価高や子育ての影響で生活費がひっ迫し、借入を検討する方も少なくありません。とくに「月1万円の返済で180万円借りられるか?」という声は多く、現実的な返済プランを理解することが重要です。今回は消費者金融のプロミスを例に、実際に借入を行った場合の返済期間や利息総額をわかりやすく解説します。
消費者金融の金利設定とは?
まず前提として、プロミスをはじめとする消費者金融の金利は通常年率17.8%程度が適用されます(借入額が多い場合は多少下がる可能性あり)。この金利は月々に換算すると約1.48%です。
仮に180万円をこの金利で借りた場合、月々1万円の返済では元本がなかなか減らず、利息が大きな負担となります。
月1万円返済でのシミュレーション
試算では、180万円を金利17.8%で借り、毎月1万円ずつ返済すると、完済までに30年以上かかる計算になり、利息総額は300万円以上に膨らむ可能性があります。
プロミスなどの返済シミュレーターを使っても、1万円程度の少額返済では元本がなかなか減らないことが確認できます。これは「リボ払い」と同様の構造で、返済総額が雪だるま式に膨らみやすいのです。
最低返済額の設定に注意
プロミスには「最低返済額」の制度があります。借入額が大きいと、月1万円ではその最低返済額を下回り、そもそも契約できないケースもあります。
たとえば180万円の借入に対しては、最低でも月40,000円前後の返済を求められる可能性があるため、「月1万円で完済可能」と考えるのは現実的ではありません。
返済負担を抑えるための現実的な選択肢
どうしても借入が必要な場合には、以下のような対策が考えられます。
- 金利が低い銀行系カードローンを検討する
- 生活福祉資金貸付(社会福祉協議会)などの公的支援制度を活用する
- 一時的な現金需要であれば親族や自治体からの支援も視野に入れる
特に公的制度は返済期間が長く、無利子・低利子のケースも多いため、積極的に調べてみましょう。
借入前に相談できる窓口
借金に関する悩みは、誰にでも起こりうる問題です。以下のような相談窓口を利用することで、返済計画や借入の可否についてアドバイスをもらうことができます。
- 日本クレジットカウンセリング協会
- 全国消費生活センター
- 各地の法テラス(無料法律相談)
こうした第三者の専門家に相談することで、冷静かつ現実的な判断がしやすくなります。
まとめ|「月1万円で180万円完済」は非現実的
月々1万円という低額返済では、180万円の借入を現実的に完済するのは非常に困難です。金利の影響で総支払額が数倍に膨らむこともあるため、借入前に必ずシミュレーションを行いましょう。
生活費の支援が必要な場合には、公的制度や相談窓口の活用が効果的です。冷静に選択肢を検討し、無理のない返済計画を立てることが最善の解決策につながります。
コメント