銀行の窓口やATMに忘れ物をしてしまうことは、誰にでも起こり得ることです。財布、通帳、キャッシュカード、携帯電話など、大切なものをうっかり置いてきてしまった場合、銀行側がどのように対応し、どのくらいの期間保管してくれるのかを知っておくことは非常に重要です。
銀行が忘れ物を保管する期間の目安
銀行での忘れ物の保管期間は、通常1週間から1ヶ月程度が目安です。これは銀行ごとに対応が異なるため、明確な全国共通の期間はありませんが、概ねこの範囲内に収まることが多いです。
たとえば、大手都市銀行(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行など)では、忘れ物の種類に応じて「店内で保管 → 一定期間後に警察へ届け出」といった対応が行われます。貴重品であるほど早めに警察に引き渡される傾向にあります。
銀行での忘れ物対応の基本的な流れ
銀行で忘れ物が発見されると、以下のような流れで管理されます。
- 店舗内の遺失物管理ボックスや保管室にて一時保管
- 拾得物として記録を作成(場所、時間、物品の詳細など)
- 持ち主が名乗り出なかった場合は、警察へ届け出(目安:1週間〜10日ほど)
特に通帳やキャッシュカードのような個人情報を含むものは、速やかに警察に引き渡されるケースが多いです。
警察に届け出た後の対応
銀行が警察に届けた忘れ物は、その後「遺失物法」に基づいて、持ち主が判明しないまま一定期間(通常は3ヶ月)を過ぎると、拾得者または公共機関に所有権が移る可能性があります。
そのため、銀行での保管期間を過ぎたと思われる場合でも、最寄りの警察署の遺失物係に問い合わせることで、見つかる可能性があります。
忘れ物に気づいたらすぐに確認すべきこと
忘れ物をしたと気づいたら、できるだけ早く下記の手順を実行しましょう。
- 利用した銀行店舗に直接電話し、忘れ物が届いていないか確認
- ATMや窓口での時間・場所・使用したサービスをできるだけ詳細に伝える
- 見つかった場合は本人確認書類を持参して受け取り
- 見つからなかった場合は警察への問い合わせも検討
たとえば、「6月15日午前11時ごろ、○○銀行○○支店のATMで通帳を忘れた」というように、具体的な情報を伝えることでスムーズに確認ができます。
保管期間を過ぎた場合の対応策
保管期間が過ぎてしまい、銀行にも警察にも遺失物がない場合は、再発行手続きを行う必要があります。
- キャッシュカード・通帳:銀行窓口で再発行(本人確認書類が必要)
- 身分証明書類:発行元の自治体・団体に連絡
- スマホや電子機器:回線会社への紛失届・停止手続き
また、不正利用が心配な場合は速やかに利用停止・口座凍結を行いましょう。
まとめ:忘れ物は早期対応がカギ
銀行で忘れ物をした場合、多くは1週間〜1ヶ月ほどで店舗保管され、以降は警察へ移管されます。重要なのは、「気づいたらすぐ連絡・確認すること」です。
忘れ物を防ぐためには、取引後に必ず周囲を確認する習慣をつけたり、バッグの中身を定期的に見直すことが効果的です。大切なものを守るために、日頃からの意識づけが重要です。
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