年収1000万円家庭における飲み代の適正額とは？家計とバランスの取れた趣味支出の考え方

飲み会やお酒が大好きな方にとって、毎月の飲み代は楽しみでありストレス解消の一つ。しかし、家庭があり、子育て中ともなると「いくらまでが適正か？」と悩むこともあるでしょう。この記事では、年収1000万円の家庭でどの程度まで飲み代に充ててもよいのか、現実的な数字や考え方を交えながら詳しく解説します。

年収に応じた娯楽費の理想バランス

一般的に家計の中で娯楽・交際費に充てるべき金額は、手取りの5〜10％以内が理想とされています。年収1000万円の場合、手取りは約750〜800万円程度と考えられるため、月にすると約6〜7万円が娯楽費全体の目安です。

この中に映画、外食、趣味などを含めて考えますが、お酒が唯一の趣味ということであれば、その大部分を飲み代にあてても問題はないといえます。

今回のケースでは、配偶者がフルタイムで働き年収400万円、子ども3人（うち1人は妊娠中）という構成です。将来的に教育費や住宅費の負担が増えることを考えると、現段階からしっかりバランスを取る必要があります。

そのため、飲み代は月2万〜4万円以内に収めるのが現実的と考えられます。年間で24〜48万円であれば、将来の貯蓄や教育費に支障が出にくい範囲です。

例1：年収900万円・子ども2人のAさん夫婦は、飲み会は週1回、1回5000円までに制限し、月2万円以内に収めています。

例2：年収1200万円・子ども1人のBさんは、毎晩の晩酌と月2回の外飲みで月3.5万円を趣味として許容しています。

このように、“自分にとって大切な趣味”として位置付けることで、適切な金額に落とし込みやすくなります。

お酒の時間を「家族との時間」と融合させることで、支出に対する満足度も高まり、パートナーからの理解も得やすくなります。

飲み代は「無駄遣い」と捉えられがちな支出ですが、しっかり上限を決めたうえで夫婦間で共有しておくことが重要です。家計に支障をきたさない範囲で、“月○円までは自由に使ってOK”というルールを設定することで、健全な金銭感覚が維持できます。

年収1000万円という収入があっても、家庭の状況や将来の見通しを踏まえると、月の飲み代には上限を設けるべきです。一般的には2〜4万円程度が現実的なラインであり、パートナーとの相談や家計の見直しを行いながら、お酒を長く楽しめる工夫をしていくことが大切です。