銀行のキャッシュカードがコンビニATMでは問題なく使えるのに、発行元の銀行ATMや他行ATMでは読み取れない…。このような現象は実際に多くの利用者が経験しています。一見、カードの不具合のように思えますが、実はATMの仕様やカードの状態が影響している場合があります。この記事ではその原因と解決策についてわかりやすく解説します。
コンビニATMでは使えるのに銀行ATMで使えない理由
最大の要因は、ATMの読取方式の違いです。コンビニATM(セブン銀行やローソン銀行など)は、比較的新しい機種が導入されており、磁気ストライプの読み取り感度が高く設計されていることがあります。一方、銀行ATMでは、古い読取機が使われていることもあり、磁気の劣化やカード表面のキズに弱いことがあります。
また、銀行によってはICチップ優先で読取る仕様になっており、カードのICチップ部分に不具合があると、読み取りができない場合もあります。
考えられる原因とチェックポイント
- 磁気不良:カードの磁気ストライプに傷や汚れがあると読み取れない原因になります。
- ICチップの破損:カード表面の金色部分(ICチップ)が破損していると、一部ATMでの利用ができなくなる可能性があります。
- ATMの仕様差:銀行のATMがICチップ専用で、磁気ストライプに対応していないケース。
- カードの反りや変形:高温や圧力で反っているカードは読取エラーの原因になります。
まずはカードの見た目をよく確認し、目に見えるキズや汚れがある場合は柔らかい布で優しく拭いてみてください。
トラブルが続く場合の対処法
もし上記を試しても解決しない場合は、カードの再発行を検討しましょう。再発行は銀行の窓口やアプリから申請できる場合が多く、数日~1週間ほどで新しいカードが届きます。
また、ATMに行く前にそのATMがICチップ/磁気どちらに対応しているかを調べておくと安心です。銀行のウェブサイトや、ATMの画面に表示される情報を確認しましょう。
ICチップ読み取り限定ATMに注意
近年では、セキュリティ強化のために「ICチップ読み取り専用」のATMが増えています。磁気ストライプに頼らず、安全性の高いICチップから情報を読み取ることで、不正利用を防止する仕組みです。
しかし、ICチップが故障している場合は読み取れず、ATMエラーになる原因になります。このようなケースでは、いち早く再発行を申請しましょう。
実例:似たようなケースでの体験談
ある銀行利用者の例では、カードは問題なく見えても発行から間もないうちにICチップが故障していたというケースがありました。コンビニATMでは磁気ストライプが使われていたため、問題なく利用できていたのです。
また、別の例では、財布に入れた状態でスマホの磁石付きケースと接触したことで、磁気ストライプに不具合が生じていたことが原因でした。
まとめ:不具合の原因はカードだけではない
キャッシュカードが一部ATMでしか使えない場合、その原因はカードの状態やATMの読取方式などさまざまです。まずはカードの状態を確認し、問題が続くようであれば迷わず銀行へ相談し再発行を検討しましょう。
最終的には、セキュリティと利便性を両立させるためにもICチップ対応の新しいカードの利用が推奨されます。安心してATMを利用するためにも、早めの対応がカギになります。
コメント