最近の電気料金の高騰により、毎月の請求額に戸惑いを感じている方は少なくありません。特に電力自由化により、多様な料金プランやセット割引が登場した今、「自分の契約が本当にお得なのか?」という疑問は自然なものです。この記事では、月間使用量650kWh・電気代22,268円という条件が妥当なのかどうかを、他の料金プランと比較しながら解説します。
650kWhの電気使用量は一般家庭で多い?少ない?
まず、650kWhという使用量が多いのか少ないのかを見てみましょう。一般的な家庭の月間使用量の目安は以下の通りです。
- 単身世帯:100〜250kWh
- 2人世帯:250〜400kWh
- 4人世帯以上:400〜600kWh
650kWhは明らかに平均より高く、ファミリー層で夏や冬にエアコン・電気暖房などを長時間使用したケースが想定されます。
電気料金22,268円は相場より高い?
電気料金は「基本料金 + 従量料金(使用量に応じて変動)」で構成されており、使用量が多くなるほど単価も上がるしくみです。2024年の全国平均的な電気料金単価は約29円/kWh前後となっています。これを基に試算してみると。
650kWh × 29円 = 18,850円(+再エネ賦課金・燃料費調整など)
これらを含めると、22,000円前後になることもあり、この金額自体は使用状況に応じた妥当な範囲とも言えます。
ガス会社のセットプランはお得なのか?
電気とガスをまとめる「セットプラン」は、割引がある代わりに「単価はそこそこ高めに設定」されていることがあります。
例えば以下のような特徴が多いです。
- 契約手続きが簡単
- 支払い先が一本化されて便利
- 実際の単価が割高になっているケースもある
もしご自身の契約明細がオンラインで確認できるなら、「1kWhあたりの実質単価」を計算して、他社のプランと比較するのが良いでしょう。
他社のプランと比較するとどうか?
新電力会社(Looopでんき、エルピオでんき、東京ガスの電気など)の中には、基本料金ゼロで従量課金型のプランを提供しているところもあります。
仮に従量単価が26円/kWhとすると。
650kWh × 26円 = 16,900円(+調整費含めても約20,000円未満のことも)
つまり、電力消費が多い家庭ほど「単価の安さ」が効いてくるため、乗り換えを検討する価値は十分にあります。
電気代を節約するための実践的な工夫
契約を見直す前に、以下のような節電対策を行うことも有効です。
- 照明をLEDに切り替える
- 冷蔵庫の温度を「中」に設定
- テレビはこまめに消す・明るさを調整
- エアコンは自動運転で効率よく
これらの工夫で月1,000〜3,000円の節約につながることもあります。
まとめ:650kWh・22,268円は妥当だが見直しもアリ
月650kWhで22,268円という電気料金は、2024年現在の相場としては高すぎるわけではありません。ただし、使用量が多いご家庭では、電力会社やプランを見直すことで月数千円の削減も可能です。
まずは明細を確認し、1kWhあたりの単価を把握すること。そして他社と比較し、必要であれば乗り換えや契約変更を検討してみましょう。
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