アメリカン・エキスプレス(アメックス)のゴールドカードといえば、年会費が高額なことで知られつつも、豊富な特典やステータス性から根強い人気があります。しかし一部の人が「永年年会費無料」で保有しているという話を聞くと、驚く方も少なくありません。本記事では、アメックス・ゴールドが年会費無料となるケースやその背景、注意点について詳しく解説します。
アメックス・ゴールドの基本的な年会費
まず前提として、アメックス・ゴールドカード(プロパーカード)の年会費は税込で34,100円(2025年6月時点)です。セゾン発行のアメックス・ゴールドとは異なり、アメックスが直接発行する正規のプロパーカードは特典内容も強化されており、そのぶん年会費も高く設定されています。
ただし、「永年無料」や「特別条件で無料化されたカード」の存在は過去のキャンペーンや法人契約を通じて一部確認されています。
企業配布・法人契約による特別発行の可能性
アメックスは過去に一部の大手企業と法人契約を結び、その従業員向けに年会費無料のプロパーカードを発行していたケースがあります。これは「法人ベネフィットプログラム」などと呼ばれる制度で、会社側が年会費を負担する、もしくはアメックスが営業拡大のために特例として提供していたことが背景です。
そのため、質問者の同僚が「以前の会社でもらったカード」と話していた場合、企業経由で発行されたカードである可能性が高いです。
キャンペーンや紹介制度での年会費無料特典
個人向けでも、期間限定で「初年度年会費無料」や「条件達成でキャッシュバック」というプロモーションが行われることがあります。ただし、“永年”無料という形で一般公開されたキャンペーンは基本的に存在しません。
紹介制度を利用した場合でも、無料は通常1年間に限定されるか、特定の利用金額到達で相殺される仕組みです。
家族カードや追加カードによる年会費軽減
アメックス・ゴールドでは、家族カード1枚目が無料で発行される特典があります。また、追加カードによって費用を抑える方法もありますが、これは本会員の年会費無料とは別問題です。
したがって、「家族カードだから無料だったのでは?」と考えることもできますが、本人が名義人であり、メタルカード(本カード)を持っている場合はこれに該当しません。
実例:過去の法人特典カードの事例
ある大手外資系企業では、役職者向けにアメックス・ゴールドまたはプラチナカードを提供していた例があります。
この際、年会費は法人が全額負担、退職後も個人利用として移行可能だったため、そのまま年会費無料で使っているケースが存在します。
ただし、こうした措置は現在では縮小傾向にあり、新規に法人経由で無料カードを得ることは困難です。
まとめ:アメックス・ゴールドの年会費無料は“例外的措置”
・アメックス・ゴールドの年会費無料は一般には提供されていない
・企業経由や過去の法人ベネフィットで特例的に発行された可能性が高い
・キャンペーンや紹介制度は“初年度”や“条件付き”が中心
・年会費無料で保有している人がいても、同じ条件での発行は現在では再現困難
他人の年会費状況に惑わされず、特典やサービスに納得した上での契約判断をおすすめします。
コメント