フリーターが国民健康保険未加入のまま社会保険へ加入する場合の注意点と対応方法

これまで国民健康保険に未加入だったフリーターが、勤務先で社会保険に加入するケースは少なくありません。この記事では、保険証の有無や書類の扱いについての不安を解消できるよう、必要な手続きと対応策を詳しく解説します。

社会保険に加入するときに保険証は必要なのか？

基本的に、勤務先で社会保険に新たに加入する際には、過去に持っていた保険証は不要です。勤務先の手続きにより、数日〜1週間ほどで新しい社会保険の保険証が発行されます。

ただし、一時的に保険証が手元にない状態が発生する可能性があるため、その期間中に医療機関を受診する予定がある場合は、会社に「健康保険資格取得証明書」の発行をお願いしておくと安心です。

親の職場から保険証を返却後、市役所で国民健康保険に加入していない状態が続いていた場合、未加入期間中に病院を利用していなければ特段の罰則はありません。ただし、状況によっては後から未加入期間分の保険料請求が来る可能性があります。

不安がある場合は、一度市役所の国民健康保険課に問い合わせをしておくと安心です。その際、保険料の徴収対象期間や時効について確認しておきましょう。

すでに社会保険に加入することが確定しており、国民健康保険に加入する予定がない場合は、親から受け取った国保の申請書類は提出の必要がありません。放置しても問題ありませんが、大切な書類なので一定期間は保管しておくことをおすすめします。

書類の中に記入済みの個人情報が含まれている場合は、安易に廃棄せず、シュレッダー等で適切に処分することが重要です。

社会保険への切り替え期間中に医療機関を受診し、まだ新しい保険証が届いていない場合、いったん窓口で全額自己負担になることがあります。その場合は、後日保険証とともに保険者（協会けんぽや組合健保など）に「療養費支給申請」をすれば、自己負担分が返金されます。

急な体調不良に備えて、勤務先から「資格取得証明書」のコピーを早めにもらっておくと安心です。

保険証がなくても、社会保険の加入手続きは会社側が進めてくれます。過去の国民健康保険関連の書類は、加入しないなら提出不要ですが、大切に保管しておきましょう。必要な情報は自治体や勤務先に確認し、安心して新たな保険制度に切り替えていきましょう。