毎月の手取りが17万円で、固定支出として保険や光熱費などに8万円がかかる場合、貯金をいくらすべきか悩む方も多いでしょう。この記事では、収支のバランスを保ちながら実践できる現実的な貯金方法や目安、そして手取りが少ない中でも貯蓄を積み上げていくコツについて解説します。
収支のバランスを見直す:まずは生活費の可視化から
手取り17万円のうち8万円が固定費に消えると、残るのは9万円。この中で食費・日用品・通信費などをまかなう必要があります。そのため、「いくら貯金するか」よりも「無理なく残せるか」が大切です。
例えば毎月3万円貯金すると、残りは6万円。食費を2.5万円、通信費1万円、雑費2.5万円とすればギリギリ成り立ちますが、交際費や急な出費には余裕がありません。まずは1ヶ月の支出を家計簿アプリなどで記録し、無駄を洗い出してみましょう。
理想的な貯蓄率はどのくらい?
一般的に、貯蓄率(貯金額÷手取り収入)は10〜20%が理想と言われています。手取り17万円ならば、1.7万円〜3.4万円が目安です。つまり、月2〜3万円の貯金は決して少なくありません。
たとえば20代の一人暮らしの平均貯金額は月1万〜2万円程度という調査結果もあり、それと比較しても十分健全な貯蓄ペースです。
貯金を継続するコツ:先取り貯金と固定化
無理なく貯金を継続するには「先取り貯金」がおすすめです。給料が入ったら、まず貯金用の口座に2〜3万円を移動させ、残りで生活します。この方法ならうっかり使いすぎる心配がありません。
また、定期預金を活用したり、ネットバンクで自動積立設定をしておけば、意識せずに貯金が進みます。ポイントは「生活費の残りを貯金する」ではなく、「貯金を優先し残りで生活する」ことです。
支出の見直しで貯金効率をアップ
貯金を増やすには収入を増やすか、支出を減らすしかありません。副業は時間やスキルの問題があるため、まずは支出の見直しが現実的です。
たとえば、格安SIMに乗り換えることで通信費を月3,000円以下に抑えられる場合もあります。保険の見直しやサブスクの解約も有効です。実例として、筆者は格安SIMへ変更し月5,500円→1,200円、保険もネット型に切り替え月3,000円の節約に成功しました。
ボーナスがある人は年単位で貯蓄計画を
ボーナスがある場合は、その一部を貯金に回すのも有効です。月々の貯金が難しいと感じる人も、年末に10万円、夏に10万円など、ボーナス時にまとめて貯金する方法で年間の目標額を達成することができます。
この方法なら、毎月の生活にゆとりを持ちながらも貯蓄はしっかり確保できます。
まとめ:月2〜3万円の貯金でもしっかりした成果に
手取り17万円という条件でも、月2〜3万円の貯金は十分健闘していると言えます。重要なのは、金額の大小ではなく「続けること」。
支出を把握し、先取り貯金を取り入れ、余剰があれば繰り上げ貯金。無理のない計画で、将来の安心を少しずつ育てていきましょう。
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