引っ越しや整理のタイミングで、銀行のキャッシュカードや印鑑、暗証番号を紛失してしまうことは珍しくありません。しかし、通帳が手元にある場合は落ち着いて対処すれば口座の再利用も可能です。この記事では、銀行の手続きに必要な持ち物と進め方について解説します。
まず確認すべきこと:通帳の有無と口座状況
通帳が手元にあり、不正利用が確認されていないことは大きな安心材料です。通帳記入ができるということは、口座自体が有効であると考えられます。
ただし、キャッシュカード・印鑑・暗証番号がないとATMやネットバンキングの利用はできません。早めに再発行や手続きの相談を行いましょう。
銀行窓口に持参すべきもの
各銀行の対応は多少異なりますが、基本的に次のものを持参してください。
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 現在手元にある通帳
- 念のため、紛失届の提出を想定して印鑑(登録印でなくても可)
- 必要であれば、引越し後の現住所を確認できる郵便物など
口座名義人本人が直接来店することが原則です。代理人の場合は委任状が必要になります。
よくある手続き:キャッシュカードと印鑑の再登録
キャッシュカードの再発行は、窓口での本人確認を経て申請可能です。再発行には数日〜1週間程度かかる場合があり、再発行手数料(数百円〜1,100円程度)がかかることもあります。
印鑑が不明な場合も、新しい印鑑を登録して届出印の変更ができます。旧印鑑の押印ができない場合は「届出印喪失届」の記入が必要です。
暗証番号がわからない場合の対処法
暗証番号を忘れてしまっても、窓口で所定の手続きを取ることでリセット・再設定が可能です。再設定も本人確認書類が必要です。
最近は一部の銀行でスマホアプリからも暗証番号変更手続きができる場合がありますが、今回はカード自体がないため、窓口での手続きが必須になります。
手続きが終わるまでに気をつけたいこと
万が一、紛失したキャッシュカードや印鑑が第三者に悪用されるリスクもあるため、銀行に連絡し「一時利用停止」の措置を依頼するのもおすすめです。
また、ネットバンキングやスマホアプリにログインできる場合は、念のためパスワードを変更しておきましょう。ログインできない場合は、窓口であわせて再発行の相談をすると効率的です。
まとめ:焦らず、必要なものを揃えて窓口へ
キャッシュカード・印鑑・暗証番号をすべて紛失してしまっても、通帳と本人確認書類があれば問題なく再発行・再登録が可能です。
必要な持ち物を確認し、時間に余裕を持って銀行窓口へ向かいましょう。不安がある場合は、事前に電話で必要書類を問い合わせると安心です。
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