銀行口座解約時に現れる「BVID」の打ち抜きとは？その意味と注意点を解説

銀行口座を解約した際、通帳やカードなどに「BVID」といった文字が打ち抜かれて返却されるケースがあります。初めて見ると驚くこの処理、実際にはどのような意味を持ち、どの銀行でどのように行われるのでしょうか？この記事では、銀行口座解約時の「BVID」表記の実態について詳しく解説します。

「BVID」とは何か？解約通帳に見られる文字の正体

「BVID」とは、銀行によって異なる処理記号の一つであり、口座解約後の通帳やキャッシュカードに打ち抜き（刻印）として表示されることがあります。主な目的は、口座がすでに解約されており、無効であることを明示するためです。

このような表示は、通帳を誤って再利用したり、カードが第三者の手に渡って不正利用されるリスクを防止する措置の一環として実施されています。

すべての銀行で「BVID」が用いられているわけではありません。例えば、メガバンク（三井住友・みずほ・三菱UFJ）やゆうちょ銀行、地方銀行、信用金庫では、それぞれ異なるコードや表記を採用しており、「BVID」という表記は特定の銀行や処理システムに依存するものです。

一部の銀行では「VOID」「CANCEL」など異なる文字列が使われることもあり、物理的な打ち抜きではなくシールやスタンプでの対応も見られます。

口座解約を行った際、多くの銀行では「希望すれば通帳を返却してくれる」対応をしています。これは記帳の記録を残しておきたいという顧客の要望に応える形ですが、その際には打ち抜き処理で口座の無効化が示されるのが一般的です。

一方で、キャッシュカードについては基本的に回収されることが多く、返却されないケースがほとんどです。

口座を解約した証として「物理的な証跡」を残すことには、安全性や誤利用防止の観点で意味があります。例えば、通帳を家計簿代わりに保管している場合などでは、解約済みであることが明確になっていることで、後の混乱を避けることができます。

また、金融機関側の管理上も、解約済口座と現用口座を区別するためのルールとしてこうした対応が必要とされています。

銀行口座の解約時に見られる「BVID」などの打ち抜き表記は、口座が既に無効であることを示すためのものであり、すべての銀行で必ず発生するわけではありませんが、安全性の観点から採用されている仕組みです。

万が一、解約後の通帳にこうした印が付けられていたとしても、それは異常ではなく、金融機関による正規の処理です。返却される通帳を保存したい方は、記録のために保管しておくと良いでしょう。