フリーターは社会保険に入るべきか?国保と社保の比較と選び方ガイド

社会保険

フリーターとして働く際、社会保険(社保)に加入すべきか、または収入を抑えて国民健康保険(国保)と年金免除制度を利用すべきか、悩まれる方は多いでしょう。この記事では、どちらの選択が有利なのか、費用や保障内容、将来的なリスクなどを具体的に比較しながら解説します。

社会保険と国民健康保険の基本的な違い

まず、社会保険とは主に企業に雇用される人が加入する制度で、健康保険・厚生年金・介護保険・雇用保険などがセットになっています。保険料は会社と本人で折半され、保障も手厚いです。

一方、国民健康保険は個人が自分で加入する保険で、主に自営業者や非正規労働者などが対象です。年金は別途、国民年金に加入する必要があり、全額自己負担となります。

毎月の保険料と将来の年金額を比較

例えば、月収10万円で社保に加入した場合、厚生年金の保険料は約9,150円ですが、半分は会社が負担するため、自己負担は4,575円ほどです。それに対し、国民年金は月額16,980円(2024年度)で、全額自己負担になります。

将来受け取れる年金額も異なります。厚生年金に加入すると、報酬比例部分が加算されるため、老後の年金額が増える可能性が高いです。国民年金だけだと、年間約80万円前後が上限とされます。

健康保険の給付内容の差

社会保険の健康保険は、傷病手当金(病気やけがで働けない場合に賃金の一部を補償)や出産手当金など、手厚い給付制度が特徴です。

国民健康保険にはこうした給付がなく、入院や出産の費用は自己負担になります(高額療養費制度などは共通)。また、出産育児一時金はどちらでも利用可能ですが、収入が減るリスクへの対応力は社保が圧倒的に優れています。

年金の免除や猶予制度は得なのか

国民年金には所得が低い人向けの「全額免除」や「納付猶予」制度があります。免除を受けた期間は、老後の年金額が減るものの一部反映されます(全額免除で1/2加算)。

ただし、将来的に年金が必要となったとき、「あのとき払っておけばよかった」と後悔する可能性もあります。長期的な視点で考えることが大切です。

自由と安定、どちらを重視するか

①のように週5日フルタイムで社保に加入すれば、保険料はかかるものの会社の補助や各種保障が受けられ、安定性は高まります。

②のように収入を月88,000円以下に抑えて掛け持ちするスタイルは、自由度が高い反面、保障は少なく、病気や老後の備えが薄くなります。短期的には楽かもしれませんが、長期的にはリスクを伴う選択です。

まとめ:フリーターでも社保は将来への安心につながる

社会保険に加入することで、保険料負担が軽くなるだけでなく、万が一のときの保障や将来の年金にもつながります。一時的に国保や免除制度を利用する選択もありますが、将来の安心を得たいなら社保加入はおすすめです。働き方のスタイルや将来設計に応じて、自分に最適な道を選びましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました