「医療保険=掛け捨て」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実は毎月5,000円ほどの保険料でも、将来的に解約返戻金がしっかり得られる医療保険や共済があります。特にJA共済をはじめとした一部の共済型保険では、保障と貯蓄性の両立が可能です。本記事では、そういった商品を選ぶためのポイントと具体例をご紹介します。
掛け捨てではなく解約返戻金がある保険の仕組み
保険には大きく分けて「掛け捨て型」と「貯蓄型」があります。貯蓄型は、毎月の保険料のうち一部が積立にまわされ、一定期間が経過した後に解約返戻金として戻ってくる仕組みです。
特に共済型の保険(JA共済・県民共済など)は、加入者相互の助け合いを前提としながらも、満期返戻金や解約返戻金を支払う設計になっているケースが多く、長く続けるほど得をする構造です。
JA共済の医療・がん共済の特徴と返戻金例
JA共済の「医療共済」や「がん共済」では、一定の保障期間を設定し、契約満了時や途中解約時に返戻金が受け取れます。
たとえば、30歳で加入し、毎月の掛金5,000円で60歳満期の医療共済に入った場合、40代後半以降には数十万円の返戻金が見込めるケースもあります。これは、保障期間終了時に受け取れる「満期共済金」として設計されているためです。
解約返戻金のある民間保険商品の例
JA共済以外でも、以下のような医療・がん保険には貯蓄性が含まれている場合があります。
保険会社 | 商品名 | 貯蓄性の特徴 |
---|---|---|
明治安田生命 | つみたて医療 | 満期金や解約返戻金あり。積立要素重視 |
住友生命 | 1UP医療 | 10年・15年ごとの節目に返戻金あり |
アクサ生命 | ユニット・リンク | 運用型で返戻金の成長を期待。変額保険 |
ただし、アフラックのように「掛け捨て設計」がメインの商品は、保障に特化する代わりに返戻金はほぼゼロです。目的に応じた商品選びが大切です。
解約返戻金重視で保険を選ぶ際のチェックポイント
- 契約期間:短期だと返戻金はほぼ出ないが、20年~30年契約なら貯蓄性が高まる
- 満期金の有無:満了時に受け取れるかどうかを確認
- 掛金の内訳:保障と積立のバランスを確認
- 途中解約時の返戻率:ライフプランの変更に対応できるか
また、共済や一部の相互扶助型保険では、毎年の決算剰余金が「割戻金」として戻る仕組みがあり、実質的な掛金が軽減されることも。
民間保険 vs 共済のメリット比較
それぞれに強みがあります。
- 民間保険:自由な設計と大きな保障が可能。選択肢が多くカスタマイズしやすい
- 共済:割戻金や満期金で掛け捨て感が少なく、地域密着型で相談も手厚い
例えば、共済では「県民共済」の医療型も選択肢に。掛金が月1,000円~3,000円と安く、返戻金は小さいながら、保障の割にコストパフォーマンスが高いと評判です。
まとめ:貯蓄も意識した保険選びで“損しない”未来を
医療保険=掛け捨てという固定観念を持つ必要はありません。月5,000円程度の掛金でも、返戻金を得られる設計の保険や共済は確実に存在します。特に、JA共済のような相互扶助型保険は、長期契約と相性がよく、家計にも安心をもたらします。
今後のライフプランに合わせて、「保障」と「貯蓄性」のバランスを見極め、無理なく続けられる商品を選ぶことが大切です。
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