がん保険と聞くと「重大な病気の多くをカバーしてくれそう」と考える方も多いかもしれません。しかし、実際には保険の名前通り「がん（悪性新生物）」に特化した保障内容となっており、それ以外の病気への補償は基本的に含まれていません。本記事では、アフラックのがん保険「生きるためのがん保険 寄りそうDays」の対象範囲と、誤解されやすい疾患である脳出血などとの関係についてわかりやすく解説します。
「生きるためのがん保険 寄りそうDays」とは？
アフラックの「寄りそうDays」は、がんと診断されたときに給付金を受け取れるほか、がんの治療が長期にわたる場合にも通院や入院に対する保障を受けられるがん専用保険です。
この保険では、「がん（悪性新生物）」「上皮内新生物」など、がんに分類される疾患のみが保障対象となっています。脳出血や脳梗塞といった脳血管疾患、心筋梗塞などの心疾患は対象外です。
脳出血はなぜ対象外なのか？
脳出血は「がん」ではなく、「脳血管疾患」に分類されます。これは厚生労働省が定義する疾病分類に基づいており、アフラックのがん保険の保障対象外です。
脳出血などに備えたい場合は、「医療保険」「三大疾病保険」「特定疾病保障保険」など、がん以外もカバーする保険を検討する必要があります。
「三大疾病保障」との違いに注意
「がん」「心疾患」「脳血管疾患」をまとめてカバーする「三大疾病保障保険」では、脳出血なども保障の対象になります。一方、アフラックの「寄りそうDays」はがんに特化しており、それ以外の疾病については一切保障がありません。
例えば、脳出血で入院した場合、「寄りそうDays」では給付金は出ませんが、「医療保険」や「三大疾病保険」であれば、条件を満たすことで給付される可能性があります。
がん保険に加入する際に確認すべきこと
- 保障対象が「がんのみ」か、それ以外も含まれるか
- 診断給付金の回数や条件
- 通院・入院・手術など各種給付金の有無
保険の内容は似ているようで実はかなり違います。特に「脳出血や心筋梗塞も保障されると思っていた」という誤解は非常に多いので、契約前にパンフレットや約款をよく確認しましょう。
万が一に備えて併用するなら？
がん保険だけではカバーできない病気も多いため、以下のような保険の組み合わせが有効です。
- 「がん保険」＋「医療保険」：治療の広範囲をカバー
- 「がん保険」＋「三大疾病保険」：重篤な疾患に包括的対応
- 「がん保険」＋「就業不能保険」：収入減少に備える
どの保険が自分に合っているかは、年齢・既往歴・職業などでも変わるため、ファイナンシャルプランナーなどに相談するのもひとつの方法です。
まとめ：保障対象を正しく理解して、必要な備えを
アフラックの「生きるためのがん保険 寄りそうDays」は、あくまでも「がん（悪性新生物）」に限定した保障を提供する保険です。脳出血などの脳血管疾患は対象外であり、別途他の医療保険や特定疾病保障での備えが必要となります。
万が一のときに「保険が効かない」とならないためにも、保障内容はしっかりと理解し、必要に応じて併用や見直しを検討しましょう。
コメント