月末までの生活が厳しいとき、「今あるお金を何に回すか」は深刻な選択になります。水道・ガス・共済・固定電話といった支払いが重なると、すべてを払うのが難しくなり、一時的にどこかを“待ってもらう”という判断も現実的な対処です。本記事では、そうした状況での支払い優先順位をどう決めるべきか、実例をもとに冷静かつ現実的な判断軸を紹介します。
基本の考え方:命に関わる支払いは最優先
最優先すべき支払いは「命や健康、生活の維持に直結する支出」です。水道・ガス・電気・医療・暖房といったインフラの維持は、その場しのぎでも重要です。
中でも水道と灯油(給湯・入浴)が止まると生活の質に大きく影響します。一方で、通信手段が代替できる固定電話や、一時的な猶予がある共済費は柔軟に対応しやすいと考えられます。
各支払い項目の“止まるリスク”と影響度
項目 | 支払期限 | 止まるリスク | 生活への影響 |
---|---|---|---|
建物更生共済 | 6月12日 | 催促までは即停止しにくい | 2ヶ月分になると負担大 |
上水道 | 6月16日 | 未納1回では止まらないが督促歴あり | 衛生・生活維持に必須 |
プロパンガス | 6月17日 | 個別契約のため止まる可能性高 | 調理に使うなら代替あり |
固定電話 | 6月20日 | 止まる可能性高(回線停止) | 携帯があれば代替可能 |
このように並べると、建物共済・水道・灯油(給湯)に関わる支出が優先度高で、プロパンガス・固定電話は一時的に未納でも生活に致命的影響は出にくいと判断できます。
共済を最優先にすべき理由
建物更生共済の保険料は月額ではなく年間契約の分割払いであることが多く、2ヶ月未納になると契約失効のリスクが発生します。
災害・火災時に保障がないという事態にならないよう、優先して支払う判断は非常に現実的です。未納を避けて契約を維持することで、万が一のリスクから家計を守れます。
プロパンガスは代替策あり。一時的に後回し可
プロパンガスは台所の調理用のみで使用しており、給湯は灯油ボイラー。したがって、最悪止められてもカセットコンロで代替可能です。
また、プロパンガス会社によっては1回目の未納では即停止されないことも多く、比較的柔軟な対応が可能です。
固定電話は携帯があるなら後回しでOK
田舎での利用に限定されている固定電話は、すでに携帯で代替が可能であれば支払いを一時的に後回しにしても実害は少ないです。
止まっても緊急連絡は携帯で可能なため、生活必需性は低めです。
水道は未納に注意。猶予はあるが優先度は高
水道局は公共インフラのため、1回目の未納では即停止されませんが、前回督促があったとのことなので、2回続くと強制停止の可能性が高まります。
生活用水が止まると衛生面・健康面での影響が大きいため、次回以降は延滞しないように早めの対応を心がけましょう。
まとめ:命と生活の維持を最優先にし、止まっても影響の小さいものを選んで後回し
現状の判断としては、建物共済>水道>灯油(給湯)>プロパンガス>固定電話の順で支払う優先順位をつけるのが現実的です。特に、共済は未納が続くと保険自体が失効し、再加入が難しくなるケースもあるため注意が必要です。
一時的にしのぐために後回しにする支払いが出るのはやむを得ないことです。ただ、止まる前に業者や公共機関に相談し、事前に猶予をもらうことで影響を最小限に抑えることができます。
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