「使っていないお金」が手元にある場合、そのまま普通預金に眠らせておくのはもったいないかもしれません。とくに100万円のようなまとまった金額があるなら、少しでも利率の高い方法で運用することで、将来的な資産形成にもつながります。本記事では、普通預金と定期預金の利率の違い、注意点、そして現代の資産運用のヒントまで解説します。
普通預金と定期預金の基本的な違いとは?
まず、普通預金はいつでも入出金が可能な一方で、金利は非常に低く、多くの銀行で年0.001〜0.002%程度に設定されています。対して定期預金は、一定期間預け入れることで金利が上がる仕組みです。期間は1ヶ月〜5年程度が一般的で、長期になるほど金利も高くなります。
例えば、あるメガバンクでは1年定期で年0.002%、ネット銀行では0.2%を超える金利がつく場合もあります。この差は、100万円預けた場合の利息に大きな違いをもたらします。
利息の差を具体的に比較してみよう
普通預金に100万円を1年間預けた場合の利息は約10円〜20円です。しかし、0.2%の定期預金に預けた場合は約2,000円の利息になります(税引前)。税引後でも1,500円以上の差が出る計算です。
この差は一見わずかに見えても、資産が増えたり、年数が長くなるほど影響が大きくなります。複利の考え方を活用すれば、さらに運用効率を上げることが可能です。
定期預金のメリットとデメリット
メリット: 普通預金よりも高金利、安全性が高く、元本割れのリスクがない点が魅力です。また、自動継続設定にすれば、手間なく資産が運用され続けます。
デメリット: 預け入れ期間中は原則として引き出しができません。急な出費が発生した場合に対応できるよう、生活費は普通預金に残しておくなど、バランスを取ることが重要です。
ネット銀行の定期預金も選択肢に
近年はネット銀行の定期預金が注目されています。楽天銀行、住信SBIネット銀行、あおぞら銀行BANKなどは、メガバンクよりもはるかに高い金利を提示しており、金利0.2〜0.4%の案件もあります。
実際に筆者は2024年に住信SBIネット銀行の6ヶ月定期に100万円を預けて約1,000円の利息を受け取りました。短期でもこの程度の利回りが得られるのは魅力です。
その他の運用先も検討する価値あり
定期預金以外にも、個人向け国債、ネット証券を使った低リスクファンド、外貨預金など、選択肢は広がっています。ただし、リスクとリターンのバランスを十分に考慮し、自分のライフプランに合った方法を選びましょう。
一例として、個人向け国債(変動10年)は現在利率0.3%程度で、途中解約も柔軟にできるため、流動性と利回りのバランスに優れています。
まとめ:100万円を賢く運用するために
普通預金と定期預金には明確な金利差があります。100万円というまとまった資金があるなら、自分のライフスタイルとリスク許容度に応じた運用方法を選び、資産を効率的に活かしていくのが賢明です。まずは生活費と運用資金を分けることから始めて、少しずつ金融商品について理解を深めていきましょう。
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