日常生活で便利に使えるICカード「PASMO」ですが、長く使用していると物理的な破損や劣化が起こることがあります。特に無記名PASMOは再発行制度が限定的であるため、端が剥がれた場合などにどう対応すればよいのか迷う方も多いでしょう。本記事では、無記名PASMOが破損した際の対応方法や費用について詳しく解説します。
PASMOカードには2種類ある:記名式と無記名式
PASMOには大きく分けて「無記名PASMO」と「記名PASMO(個人情報登録あり)」の2種類があります。
無記名PASMOは名前や電話番号などの登録がなく、再発行の対象外となっているため、破損時の対応にも制限があります。
記名PASMOであれば、氏名と本人確認書類により再発行が可能で、紛失や破損にも柔軟に対応されます。一方、無記名PASMOの場合は基本的に再発行ができず、交換対応は例外的です。
破損した無記名PASMOは交換できるのか?
原則として、無記名PASMOの破損時は新規購入が必要となります。ただし、以下の条件を満たす場合に限り、破損カードと残額の引継ぎを伴う交換を受け付けてもらえる可能性があります。
- ICチップが正常に読み取れる
- 券面が明確に確認できる
- 改ざんや故意による破損ではない
交換対応を希望する場合は、PASMO公式サイトを確認し、最寄りのPASMO取り扱い駅の窓口に相談しましょう。
交換にかかる費用や条件
無記名PASMOの交換においては、500円のデポジットと新しいカード代金(発行手数料)を求められるケースが多いです。具体的には以下の通りです。
内容 | 費用 |
---|---|
交換対応時の手数料 | 無料(条件付き) |
新規カードの購入 | 500円(デポジット)+希望チャージ額 |
破損カードの回収 | 基本的に必要 |
条件が整っていても、ICチップが読み取れない状態では、交換できないため注意が必要です。
記名式に変更するメリットとは?
今後のトラブル防止のためにも、無記名PASMOから記名PASMOへの切り替えを検討するのもおすすめです。記名式にすることで、以下のようなメリットがあります。
- 破損・紛失時の再発行対応が可能
- 定期券機能が追加可能
- 残高補償が受けられる
記名化は駅窓口や一部券売機にて無料で可能です。本人確認書類の持参をお忘れなく。
ICカードの取り扱いには注意が必要
ICカードは精密な電子部品を内蔵しているため、折り曲げ、濡れ、過度な摩擦、熱などに非常に弱いです。無記名PASMOに限らず、カードケースに入れて保護するなど、普段からの取り扱いに注意しましょう。
破損を避ける工夫としては、以下のようなものがあります。
- 財布の中に挟まず専用ケースを使う
- スマホと重ねない(磁気干渉)
- 高温になる場所(車内など)に放置しない
まとめ:無記名PASMOは原則交換不可、条件付き対応も存在
無記名PASMOの端が剥がれてしまった場合、原則として交換は不可ですが、ICチップが正常で券面が確認できるなどの条件を満たせば、駅窓口で対応してもらえる可能性があります。
交換の際に費用が発生する場合もあるため、早めに窓口に相談し、状態を確認してもらうことが重要です。また、今後に備えて記名PASMOへの切り替えも積極的に検討しましょう。
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