自動車保険の「車両入替」は、購入だけでなく譲渡や相続など、さまざまな形で車を取得した際にも行うことができます。今回は、家族から車を譲り受けて今の車を廃車にするというケースを想定し、保険手続きの流れや注意点をわかりやすくまとめました。
車両入替とは何か?基本をおさらい
車両入替とは、現在契約中の自動車保険で登録されている車を、別の車に変更する手続きのことです。たとえば、今乗っている車を手放して、新たに譲り受けた車を運転する場合などに用いられます。
この手続きによって、今まで積み上げてきた「等級」をそのまま引き継げるという大きなメリットがあります。
譲渡された車でも車両入替はできるのか?
結論から言えば、譲渡された車でも名義変更を伴えば車両入替は可能です。ただし、保険会社によっては「所有者または使用者が被保険者もしくはその家族であること」を条件とする場合があるため、事前確認が重要です。
今回のように、別居している息子から譲り受けるケースでも、名義変更を行い、自分名義の車として使用する意思が明確であれば問題はありません。
今の車を廃車してからでないと入替できない?
今乗っている車を廃車にする前でも車両入替の手続きは可能です。保険会社によっては「重複期間」が設定され、旧車と新車が一時的に並行して存在することを認めています。
たとえば、旧車の廃車日が来週で、新車の引き取りが今週の場合、保険を新車に移しつつ、旧車の補償を一定期間残すような対応も取れます。詳細は保険会社に確認しましょう。
手続きに必要な書類と手順
以下のような書類が必要になる場合があります。
- 新しい車の車検証
- 本人確認書類
- 廃車に関する証明(※後日でも可)
- 譲渡証明書(任意)
また、車両入替の申し出は電話やWeb、または代理店経由で行うのが一般的です。車検証に記載されている情報をもとに正確に申請しましょう。
車両入替後の保険料はどうなる?
新しい車の車種や用途、年式、型式、使用目的などによって保険料は変動します。特に「料率クラス」が高い車種の場合、保険料が上がる可能性もあります。
また、車両保険を付けるかどうかも保険料に大きく影響するため、予算と保障内容のバランスを見て判断することが大切です。
まとめ:譲り受けた車でも手続きを踏めばスムーズに入替可能
自動車保険の車両入替は、購入だけでなく家族からの譲渡でも問題なく行えます。ポイントは、名義変更をして正式に所有者となることと、保険会社に正確な情報を提供することです。
不要な保険の重複や手続きミスを防ぐためにも、事前に保険会社に相談するのが安心です。家族間での車の譲渡は珍しいことではないので、正しい手続きを知っておけば、スムーズに乗り換えができます。
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