ローンを利用する際、同じ借入額でも返済方法や利率、期間によって総支払額が大きく異なります。この記事では「カードローンによる毎月定額返済」と「回数指定のローン」の2つの借入ケースを比較し、どちらが経済的に有利なのかをわかりやすく解説します。
返済方法の違いが総利息に与える影響
カードローンは一般に返済額を柔軟に設定できる反面、返済期間が長引くほど利息も膨らむ特徴があります。一方、分割ローンは毎月の返済額と回数が固定されており、借入時点で最終的な利息が明確になります。
実際に比較してみると、「返済額が少ない=利息が安い」とは限らないのがローンの難しいところです。
シミュレーション①:カードローン(月額2万円返済)
例:借入金額800,000円、年利14.5%、毎月20,000円を返済
- 返済期間:約50ヶ月(4年2ヶ月)
- 総返済額:約990,000円
- 総利息:約190,000円
※上記は毎月定額返済+元利均等返済で想定。利息は概算です。
シミュレーション②:42回払いローン(月額24,000円)
例:借入金額800,000円、42回払い、月額24,000円(利息含む)
- 返済期間:42ヶ月
- 総返済額:1,008,000円
- 総利息:208,000円
この場合、カードローンの方が最終的な利息はやや低くなっています。ただし、完済までの月数が長いため、その分リスクや負担が続きます。
利息だけでなく「返済計画」も重要
利息の額だけで判断するのではなく、自身の収支バランスやライフプランに合わせて「早く完済したい」「月の負担を抑えたい」などの目的を明確にすることが重要です。
例えば、出費が少ない時期であれば返済額を多めに設定して利息を抑えることが可能ですし、収入が不安定な方であれば毎月の返済を抑えたカードローンが向いている場合もあります。
利息比較だけでは判断できないその他のポイント
以下のような点も選択時に考慮すべきです。
- カードローン:繰上げ返済の自由度が高く、追加借入もしやすい(ただし管理が必要)
- 分割ローン:計画的に返済しやすく、金利・支払額が明確
また、信用情報への影響も考慮が必要で、長期延滞や追加借入による返済不能リスクなども見逃せません。
まとめ:自分に合った返済スタイルを選ぼう
800,000円の借入における返済方法の選択は、単に利息の額だけでなく、返済期間、月々の負担、繰上げ返済のしやすさなどを総合的に見て判断するのが大切です。
特に長期で返済を続ける場合は、利息よりも「無理のない支払計画」を優先する方がトラブル回避に繋がります。返済シミュレーションをしっかり活用して、納得のいく選択をしましょう。
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