近年の物価上昇により、学生生活にかかる費用も少しずつ変化しています。バイトができない事情を抱えながら親からの仕送りで生活する学生も少なくありません。特に気になるのが、お小遣いとしての支給額が「多いのか少ないのか」という感覚。今回は、今の時代における学生のお小遣い事情とその使い方について、実例を交えてご紹介します。
学生のお小遣いの平均はいくら?
2024年の全国調査によると、バイトをしていない大学生・専門学生が親から受け取っている月のお小遣いの平均額は約2万5,000円~3万円。これは、都心部・地方で多少の差があるものの、おおむね共通する水準です。
3万円は「多すぎる」とは言えず、むしろ一般的な範囲といえます。ただし、支出項目が多い場合は不足を感じることもあり、金額よりも「使い方」に焦点を当てることが重要です。
支出の内訳を明確にしよう
お小遣いを計画的に使うためには、何にいくら使っているのかを可視化することが欠かせません。たとえば、以下のような分類ができます。
項目 | 平均月額(目安) |
---|---|
食材(1/3~1/2負担) | 8,000円 |
外食・カフェ代 | 4,000円 |
化粧品・コスメ | 6,000円 |
趣味・娯楽 | 7,000円 |
その他(日用品など) | 5,000円 |
2~3週間で使い切ってしまうという声は珍しくありません。支出のバランスを意識するだけでも改善につながります。
現役学生の実例:こうやってやりくりしている
実際に3万円以下で生活する学生のやりくり術を紹介します。
例1:「毎月25,000円で生活。家計簿アプリで1日ごとの予算(約800円)を設定。カフェは週1回までに抑え、コスメはセール時にまとめ買い」
例2:「家計管理ノートを使って支出を記録。自炊率を高めて食費を抑え、その分で推し活に回してモチベーション維持」
お小遣いの見直しポイントと節約のコツ
3万円の中で満足感のある使い方をするには、以下のような工夫が役立ちます。
- 定額制サービスの見直し:使っていないサブスクがないか定期的に確認
- プチご褒美方式:週1回のカフェ・外食など、楽しみを計画的に
- ポイ活・フリマ活用:使っていない物を売って収入を補填
また、親に「使い道が明確な予算計画」を提示することで、場合によっては増額の交渉も可能になることがあります。
お金の使い方=将来の金銭感覚の基礎になる
学生時代に培ったお金の使い方は、社会人になってからの家計管理の基盤になります。「限られた中で満足度を高める習慣」は、将来にわたって自分を助けるスキルの1つです。
「今月も赤字だった」ではなく、「この1,000円は何に使った?」を意識することから始めましょう。
まとめ:3万円は相場内、あとは使い方次第
月3万円という金額は、今の物価や平均から見ても妥当な水準です。重要なのはその金額の「使い方」と「意識の持ち方」。支出を可視化し、節約と満足感のバランスを見直すことで、限られたお小遣いでもより豊かな学生生活が送れるようになります。
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