銀行口座を利用していると、ついつい後回しになりがちな「通帳記帳」。しかし、記帳を怠ることで知らぬ間に不便やデメリットを被るケースもあります。この記事では、通帳を長期間記帳しないことで起こりうる影響や、スムーズな口座管理のコツについて解説します。
通帳を記帳しないことで起こる可能性のある影響
まず最も多いのは「記帳可能件数の上限を超える」ことです。多くの銀行では、通帳に記帳できる件数が限られており、例えば三井住友銀行では過去100件、ゆうちょ銀行では60件など、上限に達すると古い明細が表示されなくなります。
この場合、詳細な入出金履歴を確認したい場合には窓口対応や有料での明細発行が必要になるなど、手間と費用がかかることがあります。
「記帳しないと引き出せない」は本当?
多くの銀行では、ATMやキャッシュカード、オンラインバンキングを使えば、記帳していなくても引き出しは可能です。ただし、一部の地方銀行や信用金庫、または法人口座などでは、一定期間記帳していないと制限がかかる場合もあります。
例えば、定期的な本人確認や通帳利用履歴のチェックが必要な場合には、セキュリティの観点から利用を一時制限するケースもあります。実際に、ゆうちょ銀行では10年以上記帳していない通帳は「長期未使用」とみなされ、通知や手続きが必要になる場合があります。
通帳未記帳によるその他のデメリット
- 不正利用の発見が遅れる:記帳していれば不審な引き落としに気づくチャンスも増えます。
- 確定申告や補助金申請に不便:記帳済みの通帳は提出書類として求められることがあります。
- 口座の自動休眠化リスク:長期間使用のない口座は、休眠扱いになり引き出しに手続きが必要となることがあります。
通帳記帳のベストな頻度と管理の工夫
月に1回の記帳が理想ですが、頻繁な取引がある方は2週間に1度の記帳を目安にするのがおすすめです。通帳を複数持っている方は、記帳専用のスケジュール(記帳日)を作っておくと便利です。
また、最近では「通帳アプリ」や「デジタル通帳サービス」を提供している銀行も増えており、これを利用することで記帳忘れの心配が減り、明細もスマホでいつでも確認できます。
まとめ:記帳は小さな手間、大きな安心
通帳の記帳は義務ではありませんが、口座の健全な管理には欠かせない作業です。定期的に記帳することで、不正利用の早期発見や明細確認の手間を省くことができます。引き出しができなくなるケースは稀ですが、念のためにも月1回の記帳を習慣化しておくと安心です。
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