記念金貨や限定コインは「希少価値が高そう」「将来値上がりするかも」といった期待から、コレクターや投資家の間で注目を集めます。2025年開催予定の大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」をデザインした記念金貨も、そのひとつです。この記事では、その金貨の価値や投資としての可能性、注意すべきポイントについて詳しく解説します。
大阪万博ミャクミャク記念金貨の特徴とは?
この金貨は、2025年大阪・関西万博を記念して販売される0.5オンスの純金製プルーフ金貨で、発行元は日本万国博覧会協会の承認を受けた正規商品です。デザインには公式キャラクター「ミャクミャク」が描かれ、精巧なプルーフ仕上げが施されています。
価格は税込60万円、発行枚数は限定250枚という極めて希少なコレクターズアイテムとなっています。販売サイトの商品ページでも話題を集めています。
記念金貨に投資価値はあるのか?
記念金貨の価値は「金の価格」と「コレクション価値」の2つの要素から成り立っています。金自体の価値は相場に連動するため、仮に金価格が高騰すれば金貨の価値も一定の底堅さがあります。
しかし、記念金貨の場合はプレミア価格が含まれており、金の相場価格以上の価格で販売されていることが多いため、必ずしも投資対象として適しているとは限りません。
実際に価値が上がった記念金貨の例
たとえば、1970年の大阪万博記念メダルは現在でも一定のプレミアがついており、未使用・良好状態であれば数万円で取引されることもあります。また、2020年東京オリンピック記念金貨も一部デザインでは価格上昇を見せた実績があります。
一方で、一般的な記念金貨の多くは購入価格を下回る価格でしか売却できないことも少なくありません。市場ニーズと発行数、保存状態などが大きく価値を左右する点に注意が必要です。
購入前にチェックすべきリスクとポイント
1. 売却時の流動性が低い
限定品であるがゆえに、欲しい人が見つからないと売却が困難です。特に国内のみで知名度がある記念金貨は、海外市場での需要は限定的です。
2. プレミア価格は保証されない
発行価格に含まれる記念性・希少性のプレミア部分は、将来的に維持されるとは限りません。限定数=必ず高値になる、とは考えないようにしましょう。
3. 趣味と割り切るのも一つの選択
購入の主目的が「記念」「コレクション」「応援の気持ち」なら、価格以上の満足感が得られる場合もあります。
記念金貨を買うべき人、やめるべき人の違い
記念金貨は、投資というよりも「記念品」「コレクターアイテム」として考えるのが基本です。将来の売却益を第一に考えるなら、純粋な金地金や金ETFの方がリスクは低いでしょう。
一方で、「万博に思い入れがある」「記念品として大切にしたい」という方には、長期的な満足感がある選択です。
まとめ:記念金貨は“資産”ではなく“思い出”として考えよう
大阪万博ミャクミャク記念金貨は、高い希少性と独自のデザイン性を備えた魅力的な商品ですが、純粋な投資対象とするにはリスクも伴います。「価値が上がるかどうか」よりも、「自分にとって価値があるかどうか」を基準に購入を検討することをおすすめします。
将来的に資産性が出る可能性もありますが、まずはコレクションとして楽しめるかどうかを大切にしたいところです。
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