離婚やライフスタイルの転換期を乗り越え、2年間で180万円の貯金を達成するのは立派な成果です。しかし、「このままでいいのか?」「200万円以上あった方が安心なのか?」といった疑問を持つのは自然なこと。この記事では、20代後半で独身・子なしという状況において、どの程度の貯蓄が望ましいのか、今後どう備えていくべきかを具体的に解説します。
貯蓄180万円は少ない?年齢別平均貯蓄と比較
金融広報中央委員会の『家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯)2023年版』によると、20代後半の平均貯蓄額は約170万円。中央値は100万円未満とされており、180万円の貯蓄があれば平均以上といえます。
さらに、離婚直後からのスタートで2年間で180万円を貯めたというのは、月あたり7.5万円の貯蓄を継続してきた計算になり、高い貯蓄力がある証です。
ライフステージに応じた「備え」の目安
今後一人暮らしを始める場合や、転職・再婚・出産などライフイベントを迎える可能性があるなら、手元資金は多いに越したことはありません。一般的に言われる「生活防衛資金」は、生活費の3〜6ヶ月分。
仮に月15万円で生活しているなら、45〜90万円あれば最低限の安心は確保できます。180万円の貯金はこれを十分にカバーしており、次のステップ(資産運用や目標貯金)に進める段階とも言えるでしょう。
200万円を超えると何が変わる?
貯金が200万円を超えると、「緊急時の備え」に加えて、「将来の夢に使えるお金」を考えやすくなります。
- 旅行や趣味への投資
- 資格取得・スキルアップの費用
- つみたてNISA・iDeCoなどの資産形成
たとえば、50万円を半年〜1年でつみたてNISAに投資すれば、将来へのお金の育成が始まります。貯金の額は数字だけでなく「選択肢の広さ」にも直結するのです。
今後の目標設定と貯金のコツ
目標金額を「200万円」に設定するのは良いモチベーションになります。以下のようなステップで次の目標に近づけましょう。
- ① 目標設定:200万円貯めたら何をしたい?具体的な用途を思い描く
- ② 自動化:給与から先取りで1万円でも貯金に回す仕組みを作る
- ③ ご褒美制度:5万円ごとにちょっとしたご褒美を設定し継続を楽しむ
実際に「200万円貯めたらワンルームマンションに引っ越す!」といった具体的な夢があれば、貯金はもっと楽しくなります。
まとめ:180万円は「十分」だけど「通過点」でもある
29歳・独身で180万円の貯蓄があるのは、平均よりも上であり、すでに大きな安心を手にしています。今後は200万円を一つの節目として、資産形成やライフイベントへの準備を始めていくのが理想的です。
「少ないかな?」と不安になる必要はありません。それよりも、「これからどう増やすか」「どう使うか」を楽しむステージにいると考えて、前向きにマネープランを立てていきましょう。
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