自動車保険の満期日を過ぎた後、すぐに更新しないケースもあります。しかし、その間に「無保険状態」が発生することで、さまざまなリスクや不利益が生じる可能性があるため注意が必要です。この記事では、SBI損保などのダイレクト型自動車保険において、更新せずに1〜2ヶ月の空白期間ができた場合の影響や、再加入時の等級・保険料への影響について詳しく解説します。
満期後に更新しなかった場合、どうなる?
自動車保険は、契約期間が終了すると自動的に補償が終了します。更新しないまま放置した場合、その瞬間から「無保険状態」になります。
仮にその期間中に事故を起こした場合、自賠責保険しか適用されず、対物・対人賠償や車両保険などは一切補償されません。これは財産的にも大きなリスクとなります。
再加入はできるが、等級に要注意
等級の継続には“ブランク期間”の制限があります。通常、自動車保険の等級(ノンフリート等級)は、前契約の満期日から「13ヶ月以内」であれば維持可能です。
つまり、1〜2ヶ月の無保険期間であれば、再加入の際に等級を引き継げます。ただし、ブランクの間に事故がなかった場合でも、保険料は「前年度の等級に基づいた額」から再スタートします。
例:前年が20等級だった場合、再加入しても20等級が引き継がれ、保険料は高くなりません。
「更新ではなく再加入」の場合の違い
更新とは「契約の継続」ですが、期間が空いて再度手続きする場合は「新規扱いの再契約」となります。ただし、前契約の情報があれば、等級を引き継げる「継続契約」扱いになります。
注意点:再加入の際には「証券番号」や「旧契約の情報」が必要となる場合がありますので、満期後でも契約書類は保管しておきましょう。
等級の引き継ぎができないケースとは
以下のような場合、再加入時に6等級(新規)扱いになるリスクがあります。
- 満期から13ヶ月以上空白がある
- 車両や名義が変更されており、条件を満たしていない
- 中断証明書の発行手続きをしていなかった
等級の失効を防ぐには、ブランク期間が長くなるとわかった時点で、中断証明書の発行を検討するのも一つの手段です。
保険料への影響はあるのか?
等級を引き継げる場合、保険料への影響は基本的にありません。ただし、再契約時の条件(使用目的や年間走行距離、補償内容)によって、前年度と比較して金額が上下することはあります。
また、無事故期間のカウントがリセットされることはないため、長期契約後の再加入でも優良ドライバーとしての恩恵は一定程度継続されます。
まとめ
SBI自動車保険を更新せずに1〜2ヶ月無保険状態が続いた場合でも、13ヶ月以内であれば等級は引き継げます。ただし、補償は満期と同時に終了しているため、万一の際には重大な経済的リスクを負います。再加入を検討している方は、早めに保険会社に連絡し、再契約時の条件や必要書類を確認しましょう。無保険期間を空けることなく、計画的に更新・再契約することが、結果的に最も安全で経済的です。
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