オリコのカーローンを利用し、早期の一括返済をした際に「なぜこんなに高額の手数料がかかるの?」と驚いた経験はありませんか?特に予定外の借入先変更や、一括返済前提でローンを契約した場合、仕組みを理解していないと納得できない請求に戸惑うことがあります。この記事では、オリコの手数料計算に用いられる「78分法」の意味と、契約時に確認すべきポイントについて詳しく解説します。
そもそも「78分法」とは?手数料が安くならない理由
78分法(ななはちぶんぽう)とは、ローンの利息や手数料を元金とは別に前もって合計し、それを返済期間に応じて割り振る方式のことです。早期返済しても、残期間に応じて手数料を均等に減額するのではなく、早期の支払いでも比較的高めの手数料が残る計算となります。
つまり、月々の支払いに均等な割合で手数料が割り振られているため、一括返済しても大幅な手数料軽減は見込めないのが特徴です。
一括返済しても高額請求が発生する仕組み
今回のケースでは、車両購入額3,450,000円に対し、約30万円の手数料が加算されており、合計3,749,350円の返済額が請求されています。この手数料は、契約時点で一括加算されたもので、早期返済でも一部しか軽減されない仕組みです。
たとえ最初の支払いで全額を返済したとしても、初期に割り当てられた手数料部分が残るため、事前に想定していたより多くの金額を支払うことになるのです。
契約時に「一括返済予定」を伝えたのに説明がなかった理由
一括返済を予定していた場合、本来はその点を考慮した上で、手数料の仕組みや返済条件について口頭でも説明があることが望ましいです。しかし、オリコをはじめ多くの信販会社では、「契約書記載がすべて」とする姿勢が一般的であり、説明不足があったとしても法的には契約書に同意した扱いになります。
契約時に電話で「問題ない」と言われたとしても、それは「契約は可能」という意味であり、「手数料の負担が少なく済む」ことを保証するものではなかった可能性があります。
販売店や利用者が注意すべき点とは?
このようなトラブルを回避するには、契約時に以下の点をしっかり確認することが重要です。
- 早期返済時の手数料計算方法は何か?
- ローン契約前に「78分法」や「アドオン方式」などの表記があるか確認
- 口頭説明の内容と契約書記載内容が一致しているか
また、販売店側も「銀行ローンまでのつなぎ融資」のつもりで提案する場合には、信販会社の金利体系や返済条件を理解し、誤解のないよう顧客に伝える責任があると言えるでしょう。
実例:別のローン会社との比較も重要
Aさんはディーラーでの提案に従い、同じく一括返済予定で信販系ローンを契約しましたが、別のローン会社では「残期間に応じて未経過利息を全額カットできる」方式(アドオンではなく元利均等)を採用していたため、一括返済で手数料が実質ほぼゼロに。信販会社ごとに方式が異なるため、比較検討が重要です。
まとめ:オリコの「78分法」は契約書に明記、早期返済でも手数料が下がりにくい
オリコカーローンにおける高額な手数料の原因は「78分法」という計算方式にあります。これは契約時点で手数料があらかじめ固定され、早期返済でも全額がカットされない仕組みです。電話口や販売店からの説明が不十分であったとしても、契約書に明記されていれば、原則的には有効な契約と見なされます。
今後、同様の契約を予定している方は、契約前に返済方式や総支払額の内訳を必ず確認し、不明点があれば書面で確認を取りましょう。
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